ルーベンス本人によるものか、工房作か? 絵画のキャプションを読み解く

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ときどき画家の名の横で見かける「~に帰属」「~派」という言葉を、書籍とオークションハウスのサイトを参考に解説します。巨匠ルーベンス、その工房の作品も掲載しました。

Self-Portrait Signed and dated 1623, Sir Peter Paul Rubens (Siegen 1577 - Antwerp 1640), Oil on panel | 85.7 x 62.2 x 0.5 cm (support, canvas/panel/stretcher external) | RCIN 400156, Royal Collection Trust, ピーテル・パウル・ルーベンス(1577年6月28日 - 1640年5月30日)自画像 1623年 ロイヤル・コレクション蔵
ピーテル・パウル・ルーベンス(Sir Peter Paul Rubens)自画像 1623年 ロイヤル・コレクション蔵
目次

「ルーベンス」による作品

Self-Portrait Signed and dated 1623(ロイヤル・コレクション蔵)

Self-Portrait Signed and dated 1623, Sir Peter Paul Rubens (Siegen 1577 - Antwerp 1640), Oil on panel | 85.7 x 62.2 x 0.5 cm (support, canvas/panel/stretcher external) | RCIN 400156, Royal Collection Trust, ピーテル・パウル・ルーベンス(1577年6月28日 - 1640年5月30日)自画像 1623年 ロイヤル・コレクション蔵
ピーテル・パウル・ルーベンス(Sir Peter Paul Rubens, 1577年6月28日 – 1640年5月30日)自画像 1623年 ロイヤル・コレクション蔵

引用元:ピーテル・パウル・ルーベンス

ロイヤル・コレクションSelf-Portrait Signed and dated 1623

バロックの巨匠、ルーベンスの自画像です。

自画像、と聞いて、どのような印象を持ちますか?

肖像写真代わり? 家族や親しい人へ贈るために?

モデル代が払えないから、自分の顔で練習?

このルーベンスの自画像の場合、少し事情があったようです。

ロイヤル・コレクションの解説に、「This painting seems to have been something of a face-saver.」(この絵は、面目を保つためのものだったようだ。(Google翻訳))とあります。

This painting seems to have been something of a face-saver. In 1621 Rubens supplied Lord Danvers with a Lion Hunt (now lost), a studio work, not knowing that it was intended for Charles, Prince of Wales. Danvers had it sent back as ‘a peese scarse touched by his own hand’. Rubens seems to have planned with Lord Danvers to make a peace offering to the Prince the moment he realised his mistake. Later Rubens claimed that he was concerned at the arrogance of sending a self portrait under these circumstances: ‘it did not seem fitting to send my portrait to a prince of such high rank, but he overcame my modesty’ (Rubens, letter of 10 January 1625; to Palamède de Fabri, Sieur de Valavez; 1582-1645). The most important thing, however, was that the work should be executed by Rubens and not his assistants: Lord Danvers wrote to William Trumbull in Brussels, asking ‘for his owne picture made originall and every part of it wrought with his owne hand’ (letter of 18 December 1622). Danvers adds in the same letter that this is a self portrait ‘which I heare hee hath made alreadie’; it is difficult to know if this means that Rubens redirected an existing (obviously recent) self portrait, or whether enough progress had been made on the portrait which Danvers himself instigated (through some previous, now lost, instruction) for word to get out that it was ‘made alreadie’. Whatever the explanation, the portrait is signed and dated 1623 and seems to have arrived in London in that year.

ロイヤル・コレクションSelf-Portrait Signed and dated 1623

(Google翻訳:この絵は、面目を保つためのものだったようだ。1621年、ルーベンスはダンヴァース卿に『ライオン狩り』(現在は所在不明)というアトリエ作品を納品したが、それがチャールズ皇太子宛ての作品だとは知らなかった。ダンヴァース卿はそれを「自らの手で触れた傷のある豚」として送り返させた。ルーベンスは、間違いに気づいたらすぐに皇太子に和解の印として絵を贈ろうとダンヴァース卿と計画していたようだ。後にルーベンスは、このような状況で自画像を送るのは傲慢だと感じたと述べている。「これほど高位の皇太子に自分の肖像画を送るのはふさわしくないように思えたが、彼は私の謙遜を打ち破った」(ルーベンス、1625年1月10日付書簡、パラメード・ド・ファブリ・ド・ヴァラヴェス卿宛、1582-1645)。しかし、最も重要なことは、作品がルーベンス本人によって制作され、助手によって制作されてはならないということだった。ダンヴァース卿はブリュッセルのウィリアム・トランブルに手紙を書き、「ルーベンス自身の手で制作されたオリジナルの自画像」を依頼した(1622年12月18日付の手紙)。ダンヴァース卿は同じ手紙の中で、これは「ルーベンスが既に制作したと聞いている自画像」であると付け加えている。これが、ルーベンスが既存の(明らかに最近制作された)自画像を修正したという意味なのか、それともダンヴァース卿自身が(以前に指示したが現在は失われている何らかの指示によって)制作を促し、「既に完成している」という噂が広まるほどに肖像画が制作されたという意味なのかは判断しにくい。いずれにせよ、この肖像画には署名と1623年の日付があり、その年にロンドンに到着したようだ。)

1621年、ダンヴァース卿に、自分の「工房」作品を納品したルーベンス。

しかしその作品は、実はチャールズ皇太子(後のイングランド国王チャールズ1世)宛てのものでした。

作品は送り返されます。

ルーベンスは「和解の印」として、自分の手で制作した自画像を納めました。

引用文にあったように、「ルーベンス本人によって制作され」た、助手の手が入っていない作品です。

Self-portrait(オーストラリア国立美術館蔵)

Self-portrait, 1623, Peter Paul Rubens, Germany (Westphalia) 1577 - 1640, paintings, oil on canvas, 91.3 h x 70.8 w cm, Accession Number: 83.53, IRN: 89843, The National Gallery of Australia, ピーテル・パウル・ルーベンス 自画像 1623年 オーストラリア国立美術館蔵
ピーテル・パウル・ルーベンス (Self-portrait) 自画像 1623年 オーストラリア国立美術館蔵

引用元:Peter Paul Rubens – Self-portrait (1623, NGA)

オーストラリア国立美術館Self-portrait

こちらもルーベンスによる、1623年の自画像。

オーストラリア国立美術館によると、本作は「1628年8月まで画家本人が所有」していたそうです。

来歴には、1900年に「アンソニー・ヴァン・ダイクの作品として購入」され、1977年には「クリスティーズ・ロンドンのオークションでロット 214 として「ルーベンスの工房」として出品され」たともあります。

ヴァン・ダイクだったり、ルーベンスの工房だったり、巨匠本人だったりする「制作者」。

古い図録と収蔵している美術館の解説を照らし合わせて見るとき、たま~に、画家本人から別の製作者に変わっていることがあります。

または、「~に帰属」になっているとか。

難しいですよねえ。

この記事では、この「帰属」や「工房」について、お話しします。

大きな工房で大量生産

偉大な画家であり、数か国語を話す外交官であり、工房を経営する有能な実業家であったルーベンス。

ルーベンスとその工房の作品は、残っているだけで約1200点、ということです。(『マンガでわかる 「西洋絵画」の見かた』 誠文堂新光社)

親方として

21歳で一人前の画家、親方として独立したルーベンスは、イタリアに向かいました。

現地で、ティツィアーノ、ヴェロネーゼ、ティントレット、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、カラヴァッジョ…と、巨匠たちの作品から多くを学びましたが、母親の危篤の知らせを受けて帰国します。

その後はアントウェルペン(アントワープ)に大工房を構え、効率的な生産システムを用いて大量の絵画を世に送り出します。

徒弟制度、親方について、『ルーベンスぴあ「ルーベンス展-バロックの誕生」開催記念』の解説がわかりやすいと思います。

 親方は材料費や制作期間を交渉してパトロンと契約を交わし、作品の構想を練り上げて弟子たちとの分業で制作にあたる。手技と金銭感覚だけでなく、交渉者・教育者としても優れていなければならない。自己マネジメントの権化のような存在なのだ。

ぴあMOOK. 『ルーベンスぴあ 「ルーベンス展-バロックの誕生」開催記念』. 2018-11-20. p.24.

親方、すごいんですね。

ルーベンスの弟子のなかには、後に英国王の宮廷画家となるアンソニー・ヴァン・ダイクもいました。

Self-Portrait, um 1620/21 und 1627 / Selbstbildnis, um 1620/21 und 1627, Anthonis van Dyck (1599-1641), Leinwand, Flämische Malerei, 81,5 x 69,5 cm, Malerei, Ausgestellt AP OG -> Saal VI, Inventarnummer 405, Bayerische Staatsgemäldesammlungen – Alte Pinakothek München, アンソニー・ヴァン・ダイク自画像(1599年3月22日 - 1641年12月9日) 1620年頃 - 1627年 アルテ・ピナコテーク蔵
アンソニー・ヴァン・ダイク自画像(Selbstbildnis, um 1620/21 und 1627, 1599年3月22日 – 1641年12月9日) 1620年頃 – 1627年 アルテ・ピナコテーク蔵

引用元:ヴァン・ダイク自画像

アルテ・ピナコテークSelbstbildnis, um 1620/21 und 1627

チャールズ1世の娘メアリー・ヘンリエッタ・ステュアートの肖像(ボストン美術館)

ご存じのように、多くの画家が親方として工房を構えます。

ルーベンスが優れているのは、「自筆の作品、動物や風景を専門とする他の画家たちとの共作、自作品の弟子による模写に彼自身が補筆した作品と、細かく値段を設定」した点です。

また、大量販売できる版画制作にも取り組み、下絵を彫り師に委ねて版を制作し、試し刷りの上に修正を施すという複雑な作業を繰り返して、高品質な銅版画や木版画を世に送り出した。

ぴあMOOK. 『ルーベンスぴあ 「ルーベンス展-バロックの誕生」開催記念』. 2018-11-20. p.25.

「ルーベンスの手の入り具合によって、作品の価格が変わってくる」のです。

ルーベンス自身が描けばお高く、弟子たちが描けばリーズナブル(?)というわけです。

『ルーベンスぴあ 「ルーベンス展-バロックの誕生」開催記念』だとイラストでわかりやすいです。

ここでは、『世界一よくわかる! 100人の天才画家でたどる西洋絵画史』(株式会社グラフィック社)を参考に、作品と一緒にご紹介します。

「画家の関与の度合いによって」値段が変わる

子どもの頃は、ルーベンスが一人で最初から最後まで描いているのだと信じていましたが、あるとき図録を見ていて「帰属って?」と思いまして。

「工房はわかるけど、~派って何? どう違うの?」と思ったのが、この表現に注目するようになったきっかけです。

今回は、作品名の横に、各美術館のサイトに掲載されている画家名も入れています。

例)Le Débarquement de la reine à Marseille, le 3 novembre 1600, Rubens, Petrus Paulus

「ルーベンスによる」とあった場合

美術館で鑑賞している絵画に、「ルーベンスの」や「ルーベンスによる」とあった場合は、ルーベンス本人による作品。

タイトルの前後に画家の名前が書かれていて、何の注釈もない場合、あるいは「ルーベンスの○○」「ルーベンスによる○○」と書かれている場合、その作品はまちがいなく、このフランドルの巨匠が描いたものだ。

カミーユ・ジュノー(著). 富田 章(翻訳者・監修者). 2024-5-25. 『世界一よくわかる! 100人の天才画家でたどる西洋絵画史』. 株式会社グラフィック社. p.96.

Le Débarquement de la reine à Marseille, le 3 novembre 1600 /『マリー・ド・メディシスの生涯』 ルーヴル美術館蔵

Le Débarquement de la reine à Marseille, le 3 novembre 1600, 1600 / 1625 (1e quart du XVIIe siècle), Rubens, Petrus Paulus, INV 1774 ; MR 965, Hauteur : 3,94 m ; Largeur : 2,95 m, huile sur toile, Musée du Louvre, Département des Peintures, 『マリー・ド・メディシスの生涯』(1622年~1625年)より「マリーのマルセイユ到着」 ピーテル・パウル・ルーベンス ルーヴル美術館所蔵
『マリー・ド・メディシスの生涯』(Le Débarquement de la reine à Marseille, le 3 novembre 1600, 1622年~1625年)より「マリーのマルセイユ到着」 ピーテル・パウル・ルーベンス ルーヴル美術館蔵

引用元:『マリー・ド・メディシスの生涯』

ルーヴル美術館Le Débarquement de la reine à Marseille, le 3 novembre 1600, Rubens, Petrus Paulus

アンリ4世妃マリー・ド・メディシスの生涯を描いた連作のひとつですが、ルーヴル美術館の解説に、「すべて作者の自筆であるという点で並外れた作品」との記述があります。

La reina Ana de Austria /『アンヌ・ドートリッシュの肖像』 プラド美術館蔵

La reina Ana de Austria, Hacia 1622. Óleo sobre lienzo, 130 x 108 cm, Pedro Pablo Rubens, Número de catálogo P001689, Museo del Prado, 『アンヌ・ドートリッシュの肖像』 1622年頃 ピーテル・パウル・ルーベンス プラド美術館蔵
『アンヌ・ドートリッシュの肖像』(La reina Ana de Austria) 1622年頃 ピーテル・パウル・ルーベンス プラド美術館蔵

引用元:『アンヌ・ドートリッシュの肖像』

プラド美術館La reina Ana de Austria, Pedro Pablo Rubens

モデルは、フランス王妃であり、ルイ14世の母、アンヌ・ドートリッシュ。 マリー・ド・メディシスの息子 ルイ13世の妃です。

広がったレース襟は当時の流行です。豪華ですね。

手の美しさも美人の条件。ドレスの黒が白い手を引き立てています。

この絵は、ルーベンスがマリー・ド・メディシスのための連作絵画を制作していた際にフランスを訪れた際に描かれたものです。王妃は、ルーブル宮殿のカリアティードの間を暗示していると思われる建築的な背景の中に描かれています。目立つ特徴は、夫への言及として、フランス王冠の紋章である百合の紋章で飾られた大きな青いカーテンです。構図は、ルーベンスが後に描いたアンヌ・ドートリッシュの肖像画( 1625年制作、同じくルーブル美術館所蔵)の構図と非常によく似ています。両者の最大の違いは、女王が着用しているドレスである。プラド美術館所蔵の作品では、女王の父であるフィリップ3世が数ヶ月前に亡くなったことを考慮し、女王は黒いドレスを着用している。

マリー・ド・メディシスの肖像画と同様に、この肖像画も1640年までルーベンスの手に留まり、その後まもなく総督であるフェルナンド枢機卿の手に渡り、彼はそれをスペイン国王に送った。(Google翻訳)

プラド美術館La reina Ana de Austria

スペインはアンヌの生まれた国。弟はスペイン国王フィリップ4世です。

La Sagrada Familia con santa Ana /『聖アンナのいる聖家族』 プラド美術館蔵

The Holy Family with St Anne / La Sagrada Familia con santa Ana, Hacia 1630. Óleo sobre lienzo, 116 x 91 cm, Sala 076, Pedro Pablo Rubens, Número de catálogo P001639, Museo Nacional del Prado, 『聖アンナのいる聖家族』 1630年頃 高さ: 115 cm;幅: 90 cm P001639 ピーテル・パウル・ルーベンス プラド美術館蔵
『聖アンナのいる聖家族』(La Sagrada Familia con santa Ana) 1630年頃 ピーテル・パウル・ルーベンス プラド美術館蔵

引用元:聖アンナのいる聖家族

プラド美術館La Sagrada Familia con santa Ana, Pedro Pablo Rubens

プラド美術館の収蔵品『聖アンナのいる聖家族』にも、しっかりピーテル・パウル・ルーベンス「Pedro Pablo Rubens」の名が。

「聖アンナと聖家族」は王室コレクションの中でも重要な作品であり、著名なスペイン人画家ディエゴ・ベラスケス(1599年~1660年)の注目を集めました。ベラスケスはフェリペ4世の宮廷画家としての地位に加え、王室の邸宅の装飾も担当していました。彼はエル・エスコリアルの参事会室に「聖アンナと聖家族」を選び、ラファエロ(1483年~1520年)、ティツィアーノ(1490年頃~1576年)などの傑作や、ルーベンスが1628年~1629年のスペイン滞在中に描いた「無原罪の御宿り」と並べて展示しました。1665年のフェリペ4世の死後に作成された目録には、この絵画も含まれています。(Google翻訳)

プラド美術館La Sagrada Familia con santa Ana

Abundance (Abundantia) /『アバンダンス(アバンダンティア)』 国立西洋美術館蔵

Abundance (Abundantia), Peter Paul Rubens, the National Museum of Western Art, Tokyo, 『アバンダンス(アバンダンティア)』 / 『豊穣』 1630年頃 ピーテル・パウル・ルーベンス 油彩、板絵 高さ: 637 mm;幅: 458 mm コレクション番号 P.1978-0004 国立西洋美術館蔵
『アバンダンス(アバンダンティア)』(Abundance (Abundantia)) 1630年頃 ピーテル・パウル・ルーベンス 国立西洋美術館蔵

引用元:『豊穣』

国立西洋美術館アバンダンス(アバンダンティア), ピーテル・パウル・ルーベンス

豊穣の寓意を描いた作品、のための習作。東京上野で鑑賞することができます。

Susanna e i Vecchioni /『スザンナと長老たち』 ボルゲーゼ美術館蔵

Susanna e i Vecchioni, Rubens Pieter Paul, 1606-1607 circa, cm 94 x 67, Roma, collezione Scipione Borghese, 1622 (?); olio su tela, Inventario 1693, Stanza II, n. 16; Inventario 1700, Stanza II, n. 5; Inventario 1790, Stanza VI, n. 6; Inventario Fidecommissario Borghese 1833, p. 24, n. 3. Acquisto dello Stato, 1902., Museo e Galleria Borghese, 『スザンナと長老たち』 1606 - 1607年頃 ピーテル・パウル・ルーベンス ボルゲーゼ美術館蔵
『スザンナと長老たち』(Susanna e i Vecchioni) 1606 – 1607年頃 ピーテル・パウル・ルーベンス ボルゲーゼ美術館蔵

引用元:『スザンナと長老たち』

ボルゲーゼ美術館Susanna e i Vecchioni, Rubens Pieter Paul

彫刻家ベルニーニの作品に影響を与えたスザンナのポーズ。

この作品は、1693年に作成されたボルゲーゼ家の目録から現在に至るまで、ルーベンスの作品として記載され続けており、これは時代を超えてこの作品がいかに高い評価を得ていたかを示す証拠である。(Google翻訳)

ボルゲーゼ美術館Susanna e i Vecchioni

Susana y los viejos /『スザンナと長老たち』 王立サン・フェルナンド美術アカデミー蔵

Susanna and the Elders / Susana y los viejos, Rubens, Pedro Pablo, Departamento: Museo, Nº Inventario: 0688, Datación: ca. 1610, Otros números: En el borde inferior izquierdo, pintado con pintura blanca: 92. En etiqueta romboidal: 380. En etiqueta circular: 402., Dimensiones: 190 x 223 cm, Técnica: Óleo sobre tabla, Real Academia de Bellas Artes de San Fernando, 『スザンナと長老たち』 1610年頃 ピーテル・パウル・ルーベンス 王立サン・フェルナンド美術アカデミー蔵
『スザンナと長老たち』(Susana y los viejos) 1610年頃 ピーテル・パウル・ルーベンス 王立サン・フェルナンド美術アカデミー蔵

引用元:『スザンナと長老たち』

王立サン・フェルナンド美術アカデミーSusana y los viejos, Rubens, Pedro Pablo

解説によると、この作品は、ルーベンスが若い頃に描いたもので、「この画家の作品におけるイタリアの影響を示す最も優れた例の一つです。しかし、偉大な巨匠にふさわしく、彼はイタリアの要素を解釈しつつ、独自のスタイルを創造しています。」(Google翻訳)とあります。

Susanna and the Elders /『スザンナと長老たち』 エルミタージュ美術館

Susanna and the Elders, Rubens, Peter Paul (Pietro Pauolo) (1577-1640), not later than 1611, oil on panel, Painting, 123x108 cm, Museum number: ГЭ-7080, Entered the Hermitage in 1932; handed over by the Antikvariat All-Union Association, the Hermitage,『スザンナと長老たち』 1611年頃 ピーテル・パウル・ルーベンス エルミタージュ美術館蔵
『スザンナと長老たち』(Susanna and the Elders) 1611年頃 ピーテル・パウル・ルーベンス エルミタージュ美術館蔵

引用元:スザンナと長老たち

エルミタージュ美術館Susanna and the Elders, Peter Paul (Pietro Pauolo) (1577-1640)

Wikipedia(2026年)だと「after ピーテル・パウル・ルーベンス」(ルーベンスにちなむ)となっていますが、美術館のサイトの制作者名には「after」の文字は見られません。

ということは、ルーベンス本人による作品、ということですね。

Nymphs Filling the Cornucopia / 『豊穣の角を満たすニンフたち』 マウリッツハイス美術館

Nymphs Filling the Cornucopia /  Nimfen vullen de hoorn des overvloeds, Jan Brueghel the Elder & Peter Paul Rubens, c. 1615 On view in Gallery Prince Willem V, painting, oil, panel, 67.5 x 107 cm, Inventory number 234, Mauritshuis, 『豊穣の角を満たすニンフたち』 1615年頃 ヤン・ブリューゲル(父)、ピーテル・パウル・ルーベンス マウリッツハイス美術館蔵
『豊穣の角を満たすニンフたち』(Nimfen vullen de hoorn des overvloeds) 1615年頃 ヤン・ブリューゲル(父)、ピーテル・パウル・ルーベンス マウリッツハイス美術館蔵

引用元:『豊穣の角を満たすニンフたち』

マウリッツハイス美術館Nymphs Filling the Cornucopia, Jan Brueghel the Elder & Peter Paul Rubens

ヤン・ブリューゲル(父)とルーベンスによる共作。

この絵もWikipedia(2026年)だと「School of ピーテル・パウル・ルーベンス」(ルーベンス派)となっていましたが、マウリッツハイス美術館のサイトでは、「School of 」はありません。

他の画家とコラボ。それぞれの得意分野を担当

ルーベンスは、フランス・スナイデルス、ヤン・ブリューゲル(父)らアントウェルペンの画家たちとのコラボ作品を制作しています。

Tres ninfas con el cuerno de la abundancia /『豊穣の角を持つ三人のニンフ』 プラド美術館蔵

Three Nymphs with a Cornucopia / Tres ninfas con el cuerno de la abundancia, Autores Pedro Pablo Rubens; Frans Snyders, 1615 - 1617. Óleo sobre lienzo, 224,5 x 166 cm, Museo Nacional del Prado, 『豊穣の角を持つ三人のニンフ』 1615 - 1617年 ピーテル・パウル・ルーベンス、フランス・スナイデルス プラド美術館蔵
『豊穣の角を持つ三人のニンフ』(Tres ninfas con el cuerno de la abundancia) 1615 – 1617年 ピーテル・パウル・ルーベンス、フランス・スナイデルス プラド美術館蔵

引用元:Ceres with two Nymphs (1624)

プラド美術館Tres ninfas con el cuerno de la abundancia, Pedro Pablo Rubens, Frans Snyders

タイトルは『デメテルと二人のニンフ』『ケレスとニンフ』になっているかもしれません。

背景に描かれた人物は、他の2人とは異なり、完全に服を着ており、印象的です。人物の特定により、この絵画には「ケレスとポモナ」や「ケレスと2人のニンフ」など、さまざまなタイトルが付けられました。明らかなのは、この作品と豊穣の角との関連性である。豊穣の角の図像は、オウィディウスの『変身物語』(第9巻、87-88行)に記述されている。雄牛に変身したアケロオスはヘラクレスと戦い、ヘラクレスはアケロオスの角の1本を折る。最後にオウィディウスはこう述べている。「(…)果物と芳しい花々で満たされたナイアデスたちがそれを聖別した。そして、私の角のおかげで、豊かな恵みが溢れている。」

プラド美術館Tres ninfas con el cuerno de la abundancia

この『豊穣の角を持つ三人のニンフ』では、人物をルーベンスが、果実をスナイデルスが担当。

美術館の解説欄、ルーベンスの名の下に、スナイデルスの名も記載されています。

Madonna im Blumenkranz, um 1616/1618 /『花環の聖母子』 アルテ・ピナコテーク蔵

Madonna im Blumenkranz, um 1616/1618, Peter Paul Rubens mit Jan Brueghel d. Ä. (1577-1640), Eichenholz, 185 x 209,8 cm, Malerei, Ausgestellt AP OG -> Saal VIII, Inventarnummer 331, Bayerische Staatsgemäldesammlungen – Alte Pinakothek München, 『花環の聖母子』 1616 - 1618年頃 ピーテル・パウル・ルーベンス、ヤン・ブリューゲル(父) アルテ・ピナコテーク蔵
『花環の聖母子』(Madonna im Blumenkranz) 1616 – 1618年頃 ピーテル・パウル・ルーベンス、ヤン・ブリューゲル(父) アルテ・ピナコテーク蔵

引用元:Madonna in a Garland of Flowers GoldenArtists CC-BY-4.0

アルテ・ピナコテークMadonna im Blumenkranz, um 1616/1618, Peter Paul Rubens mit Jan Brueghel d. Ä. (1577-1640)

ルーベンスが聖母子を最初に描き、ヤン・ブリューゲル(父)が植物を担当。

Maria mit dem Kind /『聖母子』 絵画館(ベルリン)

The Virgin and Child / Maria mit dem Kind, Ausführung: Peter Paul Rubens (1577 - 1640), Maler*in, Ausführung: um 1625, Leinwand, Bildmaß: 153 x 110,4 cm, 1829/30 Überweisung aus den Königlich Preußischen Schlössern, Ident. Nr.:917, Staatliche Museen zu Berlin、Gemäldegalerie, 『聖母子』 1625年頃 ピーテル・パウル・ルーベンス 絵画館(ベルリン)
『聖母子』(Maria mit dem Kind) 1625年頃 ピーテル・パウル・ルーベンス 絵画館(ベルリン)

引用元:『聖母子』

絵画館(ベルリン)Maria mit dem Kind, Peter Paul Rubens

聖母子も花も敷き布も美しい一枚。

この絵画の構想は間違いなくルーベンス自身によるもので、ペルシャの花模様の絨毯で覆われた手すりの後ろに立つ聖母マリアを描いている。聖母は豪華に装飾された写本をめくりながら、右手に立つ幼子イエスをそっと抱き、授乳している。
当初、ルーベンスの工房に所属する職人の一人が、おそらく巨匠自身が残した今は失われてしまったスケッチをもとに、絵画のラフな輪郭を描いたと考えられます。その後、聖母マリアと幼子イエスの部分はルーベンス自身によって徹底的に描き直されました。その結果、母子像には重要な手書きの変更が加えられ、ルーベンスの筆致によって初めて、現在の統一感のある姿へと昇華されたのです。
バラの蔓と春の花の生け花については、ルーベンスは専門家を起用したが、その人物の特定は依然として困難である。ヤン・ブリューゲル(父)(1568-1625)とその息子ヤン・ブリューゲル(子)(1601-1678)の両名が候補に挙がっている。長い間、この絵は1620年代半ば直前の作品とされ、花はヤン・ブリューゲル(父)の作品と考えられていた。今日では、様式的な根拠に基づき、この絵は1625年から1628年にかけてのルーベンスの作品とみなされている。ヤン・ブリューゲル(父)の没年月日である1625年1月12日が、ルーベンスがこの絵に関わった時期の上限を示すことから、花は論理的に彼の息子の作品とみなされるべきである。
しかし、右前景の果物かごを描いた人物については、学者たちは一度も疑ったことがない。専門家たちは満場一致で、それは静物画家フランス・スナイデルス(1579-1657)の筆致であると断定している。ルーベンスはスナイデルスと親交があり、静物画や動物画の専門家として、自身の絵画制作において頻繁に相談していた。

絵画館(ベルリン)Maria mit dem Kind

人物はルーベンス、花はブリューゲル(子)(の可能性)、果実はスナイデルス。何という贅沢な作品でしょうか。

Perseo liberando a Andrómeda /『ペルセウスとアンドロメダ』 プラド美術館蔵

Perseus and Andromeda / Perseo liberando a Andrómeda, Número de catálogo P001663, Autores Pedro Pablo Rubens; Jacques Jordaens, 1639 - 1641. Óleo sobre lienzo, 223 x 163 cm, Museo Nacional del Prado, 『ペルセウスとアンドロメダ』 1639 - 1641年 ピーテル・パウル・ルーベンス、ヤーコプ・ヨルダーンス プラド美術館蔵
『ペルセウスとアンドロメダ』(Perseo liberando a Andrómeda) 1639 – 1641年 ピーテル・パウル・ルーベンス、ヤーコプ・ヨルダーンス プラド美術館蔵

引用元:Perseo y Andrómeda

プラド美術館Perseo liberando a Andrómeda , Pedro Pablo Rubens; Jacques Jordaens

ルーベンスは1640年に亡くなります。

この作品は、ルーベンスの死後、弟子のヤーコプ・ヨルダーンスによって完成されました。

「ルーベンスに帰属」とあった場合

以前は「ルーベンスの作品」とされていたけれど、あるときから「ルーベンスに帰属」となっていることもあります。

An Unknown Genoese Lady /『名もなきジェノヴァの女性』 アンソニー・ヴァン・ダイクに帰属 ナショナル・トラスト

An Unknown Genoese Lady, attributed to Sir Anthony Van Dyck (Antwerp 1599 - London 1641), Art / Oil paintings, 1622 - 1628, Oil on canvas, 790 x 640 mm, Petworth House and Park, West Sussex, NT 486199, National Trust, 『名もなきジェノヴァの女性』 1622 - 1628年 アンソニー・ヴァン・ダイクに帰属 ナショナル・トラスト
『名もなきジェノヴァの女性』(An Unknown Genoese Lady) 1622 – 1628年 アンソニー・ヴァン・ダイクに帰属 ナショナル・トラスト

引用元:An Unknown Genoese Lady

ナショナル・トラストAn Unknown Genoese Lady

現在は、アンソニー・ヴァン・ダイクに帰属する作品とされていますが、かつてはルーベンスのものとされていました。

解説によると「額縁にもルーベンスの名前が残っている。しかし、作風は彼の弟子であるヴァン・ダイクの作品にずっと近い。」(Google翻訳)とあります。

というわけで、もし図録などに「ルーベンスに帰属」とあった場合には、

こう書かれている時は、ルーベンスの手による作品である可能性が高いが、そうではない疑いも残っている。「~に帰属」というキャプションがあったら、「おそらく」その画家の作品を見ている、と考えよう。

カミーユ・ジュノー(著). 富田 章(翻訳者・監修者). 2024-5-25. 『世界一よくわかる! 100人の天才画家でたどる西洋絵画史』. 株式会社グラフィック社. p.96.

同じページ内に、「保証はない 作者の同定がなく、「ルーベンス風」とある時は、その作品はルーベンスのスタイルに近いということだが、それが同時代に、あるいは同じ地域で描かれたという保証はない。」という記述もあります。

「ルーベンスの工房」「ルーベンスと工房」「ルーベンス派」とあった場合

「ルーベンスの工房」とあれば、

多くの画家が工房を持ち、集団で制作をした。「工房作」とあれば、工房あるいは画家の監督で制作されたことを意味する。

カミーユ・ジュノー(著). 富田 章(翻訳者・監修者). 2024-5-25. 『世界一よくわかる! 100人の天才画家でたどる西洋絵画史』. 株式会社グラフィック社. p.97.

「ルーベンスと工房」とあれば、

この書き方が意味するのは、ルーベンスが絵画の特定の部分、たとえば顔などを描き、残りの部分は工房の弟子たちが描いた場合だ。

カミーユ・ジュノー(著). 富田 章(翻訳者・監修者). 2024-5-25. 『世界一よくわかる! 100人の天才画家でたどる西洋絵画史』. 株式会社グラフィック社. p.97.

「ルーベンス派」とあれば、

絵の作者が、ルーベンスの教えの恩恵を受けていたり、技術などの面で影響を受けている場合に使われる。

カミーユ・ジュノー(著). 富田 章(翻訳者・監修者). 2024-5-25. 『世界一よくわかる! 100人の天才画家でたどる西洋絵画史』. 株式会社グラフィック社. p.97.

イラストの横に、「「ルーベンス派」という表現はその作品がルーベンスの存命中が、没後せいぜい50年以内に描かれた場合に限られる」、とあります。

補足:多くの美術書やWikipedia(2026年現在)には、「School of ~」(~派、~の流派)という基準が載っています。 しかし、現在クリスティーズとサザビーズの基準からは、この「School of ~」を見つけることができませんでした。うろ覚えで申し訳ありませんが、「Circle of ~」と「Follow of ~」の間に位置するものではなかったかと思います。基準をより明確にするため、こちらに統合されてしまったのかなと想像しています。もし何かご存知の方がおられましたら、お知らせくださると嬉しいです。よろしくお願いします。

The Madonna and Child /『聖母子』 studio of Sir Peter Paul Rubens ナショナル・トラスト

The Madonna and Child, studio of Sir Peter Paul Rubens (Siegen 1577 - Antwerp 1640), Art / Oil paintings, 1600 - 1699, Oil on canvas (transferred from panel), 965 x 749 mm (38 x 29 1/2 in), Flanders (Belgium from 1830), Ascott Estate, Buckinghamshire, National Trust, NT 1535114, studio of Sir Peter Paul Rubens (Siegen 1577 - Antwerp 1640), artist, Willem Paneels (fl. Antwerp 1600 - after 1632), artist, 『聖母子』 1600 - 1699年 studio of Sir Peter Paul Rubens ナショナル・トラスト
『聖母子』(The Madonna and Child) 1600 – 1699年 studio of Sir Peter Paul Rubens ナショナル・トラスト

引用元:The Madonna and Child

ナショナル・トラストThe Madonna and Child, studio of Sir Peter Paul Rubens

Portrait d’Anne d’Autriche (1601-1666), reine de France, épouse de Louis XIII et mère de Louis XIV, 1620 / 1625 (1e quart du XVIIe siècle) /『アンヌ・ドートリッシュの肖像』 Rubens, Petrus Paulus, D’après ルーヴル美術館蔵

Portrait of Anne of Austria. Copy after a lost original painted c. 1620-1625. / Portrait d’Anne d’Autriche (1601-1666), reine de France, épouse de Louis XIII et mère de Louis XIV, 1620 / 1625 (1e quart du XVIIe siècle), Rubens, Petrus Paulus, D'après, INV 1794 ; MR 984, huile sur bois, Hauteur : 1,05 m ; Hauteur avec accessoire : 1,44 m ; Largeur : 0,93 m ; Largeur avec accessoire : 1,26 m, Musée du Louvre, Département des Peintures, 『アンヌ・ドートリッシュの肖像』 1620 - 1625年頃 After Peter Paul Rubens ルーヴル美術館蔵
『アンヌ・ドートリッシュの肖像』(Portrait d’Anne d’Autriche (1601-1666), reine de France, épouse de Louis XIII et mère de Louis XIV) 1620 – 1625年頃 Petrus Paulus, D’après ルーヴル美術館蔵

引用元:『アンヌ・ドートリッシュの肖像』

ルーヴル美術館Portrait d’Anne d’Autriche (1601-1666), reine de France, épouse de Louis XIII et mère de Louis XIV, Rubens, Petrus Paulus, D’après

こちらも王妃アンヌ・ドートリッシュの肖像画ですが、制作者のところには、「Rubens, Petrus Paulus, D’après」(After Peter Paul Rubens)、「ルーベンスにちなむ」とあります。

この作品は、アンリ4世の娘でスペイン王フェリペ4世の妻であるブルボンまたはフランスのエリザベートの肖像画、あるいはハンガリー王妃でオーストリアのアンヌの妹であるマリア・アンナの肖像画だと長らく考えられていた。工房の複製ではなく、やや古風なルーベンス風の初期模写で、1620~1625年頃に制作された(失われた)オリジナルを基にしており、パサデナのノートン・サイモン・コレクションにあるルイ13世の肖像画(Jaffé [1989]、No. 700)のような対作品であった可能性がある。アムステルダム国立美術館にある同様の作品(Huemer [1977]、No. 3)も、品質は劣るものの、Jaffé(1989)が編纂したルーベンス作品集には含まれていない。宮殿建築を背景にした構図は、ルーベンスが1622年に描いた、マドリードのプラド美術館所蔵のアンヌ・ドートリッシュの肖像画(ジャッフェ、No.698)の様式を彷彿とさせる。

ルーヴル美術館Portrait d’Anne d’Autriche (1601-1666), reine de France, épouse de Louis XIII et mère de Louis XIV

ルーヴル美術館では、本作を「1620年から1625年頃に制作され、現在は失われているオリジナル作品を基にしており」、「ルーベンスの工房の複製品ではなく、やや古風なルーベンス風の初期模写である」としています。

Portrait of Anne of Austria (1601-1666), Queen of France /『アンヌ・ドートリッシュの肖像』 workshop of Peter Paul Rubens アムステルダム国立美術館蔵

Portrait of Anne of Austria (1601-1666), Queen of France, workshop of Peter Paul Rubens, c. 1628, painting, Object number SK-C-296, support: height 104.8 cm x width 73.7 cm, outer size: depth 13 cm (support incl. frame), oil on panel, Portret van Anna van Oostenrijk (1601-1666), de echtgenote van Lodewijk XIII, koning van Frankrijk. Kniestuk, zittend op een stoel, in een jurk versierd met juwelen, een bosje bloemen in de rechterhand., Rijksmuseum Amsterdam,『アンヌ・ドートリッシュの肖像』 1628年頃 workshop of Peter Paul Rubens アムステルダム国立美術館蔵
『アンヌ・ドートリッシュの肖像』(Portrait of Anne of Austria (1601-1666), Queen of France) 1628年頃 workshop of Peter Paul Rubens アムステルダム国立美術館蔵

引用元:『アンヌ・ドートリッシュの肖像』

アムステルダム国立美術館Portrait of Anne of Austria (1601-1666), Queen of France, workshop of Peter Paul Rubens

アムステルダム国立美術館では、この作品を「workshop of Peter Paul Rubens」(ルーベンスの工房)としています。

ルーブル美術館にある肖像画と密接に関連しているアムステルダム国立美術館の肖像画の地位については、意見が一致していない。9建築的背景、花束の配置、そしてここではより大きなサイズで描かれている人物の表現において、この作品はオリジナル作品とは最も顕著に異なっている。ジャッフェは1989年の作品目録から両作品を除外し、グリュックは両作品とも失われたオリジナル作品の複製であると考えていたが、10ルースに倣い、ほとんどの権威はルーブル美術館版を支持している。11しかし、ブルヒャルトはアムステルダム国立美術館所蔵の絵を好んだ。12彼の見解は、ヒューマーが『ルベニア人名録 ルートヴィヒ・ブルヒャルト』の中で踏襲した。13この優遇された地位は、最近ヴァン・ホウトによって再確認された。14顔がルーベンスによって修正されたという説は、おそらく過大評価だろう。2枚の肖像画をめぐる論争は、2017年から2018年にかけてリュクサンブール美術館で並べて展示された際に決着がついた。両者の間にほとんど差がないことが明らかになったのだ。15

ルーゼスはアムステルダムの肖像画を工房の優れた作品とみなし、オルデンブルクはユストゥス・ファン・エグモント(1602-1674)がアムステルダムで制作した可能性があると示唆した。16ルーベンスの工房に所属していた人物で、おそらく1623年頃から1628/29年頃まで在籍し、後に肖像画を専門とするようになった。17最近、オストはルーブル美術館とアムステルダム国立美術館の肖像画をコルネリス・デ・フォス(1584-1651)の作品と断定し、1620年代にデ・フォスがルーベンスと共同制作したことを示す記録のある例に注目した。しかし、1630年代の例とは異なり、これらの作品はいずれも現存していない。18ルーベンスの作風を力強く解釈した独特の個性が両方の肖像画に見られるものの、それがコルネリス・デ・フォスの作品であると断定するのは難しい。したがって、現在の知見に基づけば、マンドレッラがリュクサンブール美術館のカタログで行ったように、両方ともルーベンスの工房の作品とするのが妥当であろう。

アムステルダム国立美術館Portrait of Anne of Austria (1601-1666), Queen of France

ルーヴル美術館の収蔵作品も「工房作」説アリ。

いつの日か、特定されるのでしょうか。

Joan of Arc /『ジャンヌ・ダルク』 workshop of Peter Paul Rubens ノースカロライナ美術館蔵

Joan of Arc, Workshop of Peter Paul Rubens Flemish, b. 1577, Siegen Westphalia; d. 1640, Antwerp, circa 1620 (?) and after 1640, Oil on canvas, 71 1/2 x 45 3/4 in. (181.6 x 116.2 cm) , Frame: 85 1/2 x 61 1/4 x 4 5/8 in. (217.2 x 155.6 x 11.7 cm), Paintings, Object number 52.9.111, the North Carolina Museum of Art,『ジャンヌ・ダルク』 1620年頃(?)および1640年以降 workshop of Peter Paul Rubens ノースカロライナ美術館蔵
『ジャンヌ・ダルク』(Joan of Arc) 1620年頃(?)および1640年以降 workshop of Peter Paul Rubens ノースカロライナ美術館蔵

引用元:ジャンヌ・ダルク

ノースカロライナ美術館Joan of Arc, workshop of Peter Paul Rubens

ルーベンスのこの絵画は、ジャンヌ・ダルクの死後数世紀を経て、北方の反乱を起こしたプロテスタントのオランダとの戦争の最中、カトリックの地フランドルで制作されました。この絵画は、カトリックの教えと、重要な殉教者や英雄を崇敬することの重要性を広めるための媒体となっています。
[M.フレデリック著『人々のコレクション、再考』2022年](Google翻訳)

ノースカロライナ美術館Joan of Arc

Die Beweinung Christi, um 1620 /『キリストの哀悼』 Peter Paul Rubens (Umkreis) アルテ・ピナコテーク蔵

The Lamentation of Christ, um 1620 / Die Beweinung Christi, um 1620, Peter Paul Rubens (Umkreis) (1577-1640), Leinwand, 203,5 x 156,5 cm, Flämische Malerei, Inventarnummer 404, Bayerische Staatsgemäldesammlungen – Alte Pinakothek München, 『キリストの哀悼』 1620年頃 Peter Paul Rubens (Umkreis) アルテ・ピナコテーク蔵
『キリストの哀悼』(Die Beweinung Christi, um 1620) 1620年頃 Peter Paul Rubens (Umkreis) アルテ・ピナコテーク蔵

引用元:Beweinung Christi, um 1616-17

アルテ・ピナコテークDie Beweinung Christi, um 1620, Peter Paul Rubens (Umkreis)

見ようによっては、ルーベンスにもヴァン・ダイクにも見えませんか。

アルテ・ピナコテークによる解説を見てみましょう。

The Pietà, in which the body of Christ is presented to the world by his mother, the Virgin Mary, is one of the especially moving forms of depiction in art. Here, it is expanded into a Lamentation scene through St John and the mourning female figure. The body, marked by the agonies of the Crucifixion, awakens compassion in the viewer—thoroughly in keeping with the Counter-Reformation that urged the faithful to grasp the suffering of Christ more intensely. The attribution of the work to Van Dyck is disputed; an attribution to the circle of Rubens has recently been proposed.

アルテ・ピナコテークDie Beweinung Christi, um 1620

(Google翻訳:最も感動的な芸術表現の一つに、聖母マリアが亡きキリストを献上するピエタがある。本作では、洗礼者ヨハネと嘆き悲しむ女性が加わり、ピエタは嘆きの場面へと拡張されている。磔刑の苦しみによって傷ついたキリストの遺体は、見る者の同情心を掻き立てる。これは、キリストの苦しみを深く追体験するよう信徒に促した対抗宗教改革の精神と完全に合致している。ヴァン・ダイクの作品であるという説には異論があり、近年ではルーベンスの工房作とする説も提唱されている。)

「ヴァン・ダイクの作品!」とは決定できず、「ルーベンスの工房」作品説がある、ということですね。

では、アルテ・ピナコテークの解説の作者名にある、「Peter Paul Rubens (Umkreis)」とは?

「Umkreis」は「周辺」の意味です。

「ルーベンスの工房作品である!」とも決定されていません。 現在のところ、ルーベンスまたは彼の工房の近くにいた画家による作品である、と表現されています。

「ルーベンス(ティツィアーノによる)」とあった場合

ルーベンスはティツィアーノの作品を複数回、模写しています。

画家はしばしば先輩画家たちの絵を模写する。たとえば「ルーベンス(ティツィアーノによる)」とあったら、その絵はルーベンス本人によって、ティツィアーノの作品をモデルにして描かれたという意味だ。

カミーユ・ジュノー(著). 富田 章(翻訳者・監修者). 2024-5-25. 『世界一よくわかる! 100人の天才画家でたどる西洋絵画史』. 株式会社グラフィック社. p.97.

Adán y Eva /『アダムとイヴ』(Adán y Eva) プラド美術館蔵

Adán y Eva, 1628 - 1629. Óleo sobre lienzo, 238 x 184,5 cm, Pedro Pablo Rubens (Obra copiada de: Vecellio di Gregorio Tiziano), 1628 - 1629, Colección Real (Palacio de El Pardo, Madrid, 1674, nº51; Palacio de El Pardo, Sala donde se abre para su majestad, 1701, nº51; Palacio de El Pardo, Pieza Vigesima nona, 1747, nº51 y 127; Palacio Nuevo, Madrid, Antecámara de S. M., 1772, nº51; Palacio Nuevo, Antecámara, 1794, nº10; Palacio Nuevo, Antecámara, 1814-1818, nº10; Museo Real de Pinturas a la muerte de Fernando VII, Madrid, Sala Reservada, 1834, nº63), Museo del Prado,『アダムとイヴ』 1628 - 1629年 ピーテル・パウル・ルーベンス プラド美術館蔵
『アダムとイヴ』(Adán y Eva) 1628 – 1629年 ピーテル・パウル・ルーベンス プラド美術館蔵

引用元:『アダムとイヴ』

プラド美術館Adán y Eva, Pedro Pablo Rubens (Obra copiada de: Vecellio di Gregorio Tiziano)

「Pedro Pablo Rubens」(ルーベンス)の名の横に、「 (Obra copiada de: Vecellio di Gregorio Tiziano)」(作品のコピー元(作品の元ネタ): ティツィアーノ)」とあります。

ルーベンスは複製画をアントワープに持ち帰り、その後、フィリップ4世はこの作品を、他のルーベンスの作品とともにオークションで入手した。こうして国王はティツィアーノ版とルーベンス版の両方を所有していたが、 1674年のエル・パルド宮殿の目録にフランドル版が記載されていることから、両者が一緒に飾られることはなかった。(Google翻訳)

プラド美術館Adán y Eva, Pedro Pablo Rubens (Obra copiada de: Vecellio di Gregorio Tiziano)

Google翻訳では「フィリップ4世」と表記されていますが、スペイン国王「フェリペ4世」です。

フェリペ4世は、先に出てきたアンヌ・ドートリッシュの実弟です。

元ネタとなったティツィアーノの『アダムとイヴ』(Adán y Eva)はこちらです。

Adán y Eva, Hacia 1550. Óleo sobre lienzo, 240 x 186 cm, Vecellio di Gregorio Tiziano, Colección Real (Palacio Real Nuevo, Madrid, primera sala de la Furriera, 1747, nº 10; Palacio Real Nuevo, Madrid, antecámara de su Majestad, 1772, nº 10; Palacio Real Nuevo, Madrid, antecámara, 1794, nº 10; Palacio Real, Madrid, antecámara, 1814-1818, nº 10). Número de catálogo P000429, Museo del Prado,『アダムとイヴ』 1550年頃 ティツィアーノ・ヴェチェッリオ プラド美術館蔵
『アダムとイヴ』(Adán y Eva) 1550年頃 ティツィアーノ・ヴェチェッリオ プラド美術館蔵

引用元:『アダムとイヴ』

プラド美術館Adán y Eva, Vecellio di Gregorio Tiziano

ルーベンスによる模写はこちらに掲載しています

参考:オークション会社による表記

以下、カッコ内の日本語は、Google翻訳による和訳です。

「CONDITIONS OF SALE FOR CHRISTIE MANSON & WOODS LIMITED」(クリスティ・マンソン&ウッズ・リミテッドの販売条件)から

https://www.christies.com/en/help/buying-guide-important-information/conditions-of-sale

クリスティーズ様のPDF「EXPLANATION OF CATALOGUING PRACTICE」(目録作成方法の説明)から引用します。

「限定見出し」に記載されている用語とその定義は、作者に関する限定的な記述です。この用語の使用は綿密な調査に基づき専門家の意見を表していますが、クリスティーズおよび出品者は、この用語で説明されている本カタログ掲載作品の作者の真正性について、いかなるリスク、責任、義務も負いません。また、この用語で説明されている作品については、真正性保証は適用されません。(Google翻訳)

PDF内に、「PICTURES, DRAWINGS, PRINTS, MINIATURES AND SCULPTURE」という項目があります。

まず、「ルーベンス」と画家の名がついていれば、『世界一よくわかる! 100人の天才画家でたどる西洋絵画史』の記述と同様に、画家本人が手掛けたもの。

Name(s) or Recognised Designation of an artist without any qualification: in Christie’s opinion a work by the artist.

(アーティスト名または公認された名称(特に限定条件なし):クリスティーズの見解では、当該アーティストの作品である。)

QUALIFIED HEADINGS

名前の前に、何か、「Attributed to」「Studio of」「After」などがつく場合の、それぞれの説明です。

“Attributed to…”: in Christie’s qualified opinion probably a work by the artist in whole or in part.

(「…に帰属」:クリスティーズの限定的な見解では、全体または一部がその芸術家による作品である可能性が高い。)

“Studio of …”/“Workshop of …”: in Christie’s qualified opinion a work executed in the studio or workshop of the artist, possibly under their supervision.

(「…のスタジオ」/「…の工房」:クリスティーズの専門的な見解によれば、アーティストのスタジオまたは工房で、おそらくアーティストの監督下で制作された作品。)

“Circle of …”: in Christie’s qualified opinion a work of the period of the artist and showing their influence.

(「…のサークル」:クリスティーズの専門的な見解によれば、当該アーティストの活動時期の作品であり、その影響が見られる。)

“Follower of …”: in Christie’s qualified opinion a work executed in the artist’s style but not necessarily by a pupil.

(「…の追随者」:クリスティーズの限定的見解では、画家の作風を踏襲した作品ではあるが、必ずしも弟子による作品とは限らない。)

“Manner of …”: in Christie’s qualified opinion a work executed in the artist’s style but of a later date.

(「…の様式」:クリスティーズの専門的な見解によれば、その画家の様式で制作された作品だが、制作時期は後である。)

“After …”: in Christie’s qualified opinion a copy (of any date) of a work of the artist.

(「…の後」:クリスティーズの専門的な見解によれば、その芸術家の作品の複製(制作時期は問わない)。)

“Signed …”/“Dated …”/ “Inscribed …”: in Christie’s qualified opinion the work has been signed/dated/inscribed by the artist.

(「署名あり…」「日付あり…」「銘文あり…」:クリスティーズの専門的な見解によれば、作品には作家による署名、日付、銘文が記されています。)

“With signature …”/“With date …”/ “With inscription …”: in Christie’s qualified opinion the signature/ date/inscription appears to be by a hand other than that of the artist.

(「署名あり…」「日付あり…」「銘文あり…」:クリスティーズの専門的な見解では、署名/日付/銘文は作者本人以外の人物によるものと思われます。)

The date given for Old Master, Modern and Contemporary Prints is the date (or approximate date when prefixed with ‘circa’) on which the matrix was worked and not necessarily the date when the impression was printed or published.

(オールドマスター、近代、現代版画に記載されている日付は、版が制作された日付(「circa」が接頭辞として付いている場合は概算の日付)であり、必ずしも版が印刷または出版された日付ではありません。)

フランス語では

LiveConditionsOfSale-France-FRENCH-09FEB2026 .pdf

PHOTOGRAPHIES, DESSINS, ESTAMPES, MINIATURES ET SCULPTURES
Une œuvre décrite avec le(s) nom(s) ou la désignation reconnue d’un artiste, sans aucune réserve, est, selon Christie’s, une œuvre de l’artiste.

写真、素描、版画、細密画、彫刻
クリスティーズの基準では、著名なアーティストの名前または名称が明記され、何らの但し書きも付されていない作品は、そのアーティストの作品とみなされます。)

INTITULES AVEC RESERVE :

(権利留保付きタイトル:)

« Attribué à » : selon l’avis de Christie’s, vraisemblablement une œuvre de l’artiste en tout ou en partie.

(「作者不明」:クリスティーズの見解によれば、おそらく全体または一部がその画家による作品である。)

« Studio de » / « Atelier de » : selon l’avis de Christie’s, une œuvre exécutée dans le studio ou l’atelier de l’artiste, éventuellement sous sa supervision.

(「~のスタジオ/~の工房」:クリスティーズによれば、アーティストのスタジオまたは工房で、場合によってはアーティストの監督の下で制作された作品。)

« Cercle de » : selon l’avis de Christie’s, une œuvre de la période de l’artiste et montrant son influence.

(「サークル・オブ」:クリスティーズによれば、この画家が生きた時代の作品であり、彼の影響を示している。)

« Suiveur de » : selon l’avis de Christie’s, une œuvre exécutée dans le style de l’artiste mais pas
nécessairement par son élève.

(「追随者」:クリスティーズによれば、ある芸術家の様式で制作された作品を指すが、必ずしもその弟子による作品とは限らない。)

« Goût de » : selon l’avis de Christie’s, une œuvre exécutée dans le style de l’artiste mais exécutée à une
date ultérieure à sa période.

(「テイスト・オブ」:クリスティーズによれば、ある芸術家の作風で制作された作品だが、その芸術家の時代よりも後の時代に制作されたものを指す。)

« D’après » : selon l’avis de Christie’s, une copie (quelle qu’en soit la date) d’une œuvre de l’artiste.

(「アフター」:クリスティーズによれば、アーティストの作品の複製(制作時期に関わらず)を指す。)

« Signé » / « Daté » / « Inscrit » : selon l’avis de Christie’s, il s’agit d’une œuvre qui a été signée/datée par l’artiste ou sur laquelle il a inscrit son nom.

(「署名入り」「日付入り」「銘入り」:クリスティーズによると、これはアーティストによって署名または日付が記されている作品、あるいはアーティストが自分の名前を記した作品を指します。)

« Porte une signature »/« Porte une date »/« Porte une inscription » : selon l’avis avec réserve de Christie’s, la signature/date/inscription semble être d’une autre main que celle de l’artiste.

(「署名あり」「日付あり」「銘文あり」:クリスティーズの鑑定によると、署名/日付/銘文は作者本人以外の筆跡であると思われます。)

La date donnée pour les Estampes Anciennes, Modernes et Contemporaines est la date (ou la date approximative lorsqu’elle est précédée de « circa ») à laquelle la matrice a été réalisée et pas nécessairement la date à laquelle l’estampe a été imprimée ou publiée.

(オールドマスター、近代、現代版画に記載されている日付は、版が制作された日付(「約」が付いている場合は概算の日付)であり、必ずしも版画が印刷または出版された日付ではありません。)

「Guide for Buyers | Glossary & Important Notices」(サザビーズの購入者向けガイド)から

以下、カッコ内の日本語は、Google翻訳による和訳です。

絵画の帰属に関する用語集からの引用ですが、サザビーズ様ではルネサンスの巨匠 ジョヴァンニ・ベリーニで解説されています。

  1. GLOSSARY OF TERMS

The following are examples of the terminology used in Sotheby’s catalogues. Any statement as to authorship, attribution, origin, date, age, provenance and condition is a statement of opinion and is not to be taken as a statement of fact. Please read carefully the terms of the Conditions of Business for Buyers, in particular Condition 3 (“The Lots”) and Condition 15 (“Authenticity Guarantee”). “Qualified” opinion means limited by a clarification by the terms listed in the section titled “Important Notices”.

(用語集

以下は、サザビーズのカタログで使用されている用語の例です。作者、帰属、起源、日付、年代、来歴、状態に関する記述は意見表明であり、事実表明として解釈されるべきではありません。)

a. PAINTINGS
The following is an example of how a painting may be catalogued:

(a. 絵画
絵画の目録作成方法の一例を以下に示します。)

GIOVANNI BELLINI

In our opinion a work by the artist. When the artist’s forename(s) is not known, a series of asterisks, followed by the surname of the artist, whether preceded by an initial or not, indicates that in our opinion the work is by the artist named.

The same meaning applies to the use of the term “by” or “of” followed by the designation of the author.

ジョヴァンニ・ベリーニ

当社の見解では、この作品は当該アーティストによるものです。アーティストの名が不明な場合は、アスタリスクの後にアーティストの姓(イニシャルが付いているか否かは問わない)が続くことで、当社がその作品は記載されているアーティストによるものであると判断したことを示します。

「by」または「of」という語句の後に著者名が続く場合も、同様の意味になります。)

ATTRIBUTED TO GIOVANNI BELLINI

In our opinion probably a work that was created at a time when the artist mentioned was active and there are serious grounds to believe that it is by the artist’s hand, but less certainty as to authorship is expressed than in the preceding category.

ジョヴァンニ・ベリーニ作とされる

私たちの見解では、おそらく当該アーティストが活動していた時期に制作された作品であり、そのアーティストの手によるものであると信じるに足る十分な根拠があるものの、前のカテゴリーほど作者の確実性は高くない。)

STUDIO OF GIOVANNI BELLINI

In our opinion a work by an unknown hand in the studio of the artist which may or may not have been executed under the artist’s direction.

(ジョヴァンニ・ベリーニのスタジオ

私たちの見解では、これは作者の工房で、作者の指示の下で制作されたかどうかは不明な、作者不明の人物による作品である。)

CIRCLE OF GIOVANNI BELLINI

In our opinion a work by an artist as yet unidentified but distinct hand, closely associated with the named artist but not necessarily his pupil.

(ジョヴァンニ・ベリーニのサークル

私たちの見解では、これはまだ特定されていないものの、明らかに異なる作風のアーティストによる作品であり、名前の付いたアーティストと密接な関係にあるものの、必ずしもその弟子であるとは限らない。)

FOLLOWER OF GIOVANNI BELLINI

In our opinion a work by an artist, working in the style of the artist, contemporary or close to his time but not inevitably his pupil.

(ジョヴァンニ・ベリーニの信奉者

私たちの見解では、ある芸術家による作品で、その芸術家の作風を踏襲し、同時代またはそれに近い時代の作品であり、必ずしもその芸術家の弟子による作品である必要はない。)

STYLE OF OR MANNER OF GIOVANNI BELLINI

In our opinion a work in the style of the artist and of a later date.

(ジョヴァンニ・ベリーニの様式または作風

私たちの見解では、これはその画家の作風に合致した、後世の作品である。)

AFTER GIOVANNI BELLINI

In our opinion a copy of a known work of the artist.

(ジョヴァンニ・ベリーニに倣って

私たちの見解では、これはその芸術家の既知の作品の複製です。)

ITALIAN, 15TH CENTURY

In our opinion a work from that region and of that date.

(イタリア、15世紀

私たちの見解では、それはその地域でその時期に制作された作品です。)

PROBABLY ITALIAN, 15TH CENTURY

In our opinion a work that is likely to be from that region and/or of that date but less certainty as to the region and/or date is expressed than in the preceding category.

(おそらくイタリア製、15世紀

私たちの見解では、その地域やその年代のものである可能性が高いものの、前のカテゴリーよりも地域や年代に関する確実性が低い作品が、そのカテゴリーに分類されます。)

IN RENAISSANCE STYLE

In our opinion a work executed in the style of the Renaissance but not necessarily of that period.

(ルネサンス様式

私たちの見解では、ルネサンス様式で制作された作品ではあるが、必ずしもその時代の作品とは限らない。)

(ii) The term signed and/or dated and/or inscribed means that in our opinion the signature and/or date and/or inscription are from the hand of the artist.

(iii) The term bears a signature and/or date and/or inscription means that in our opinion the signature and/or date and/or inscription have been added by another hand.

(iv) Dimensions are given height before width.

((ii)「署名および/または日付および/または銘文」という用語は、当社の見解では、署名および/または日付および/または銘文がアーティストの手によるものであることを意味します。

(iii)「署名および/または日付および/または碑文がある」とは、当社の見解では、署名および/または日付および/または碑文が他人の手によって追加されたものであることを意味します。

(iv)寸法は、幅の前に高さが示されます。)

クリスティーズとサザビーズの記述を例に、Google翻訳を使用しています。

これら「~に帰属」「~工房」「~派」の表現ひとつで、オークションハウスが負う法律上の保証責任(返金義務など)の範囲が大きく変わります。

主な参考図書
  • 池上英洋(監修).『マンガでわかる 「西洋絵画」の見かた』. 2016-10-15. 誠文堂新光社
  • ぴあMOOK. 『ルーベンスぴあ 「ルーベンス展-バロックの誕生」開催記念』. 2018-11-20.
  • カミーユ・ジュノー(著). 富田 章(翻訳者・監修者).『世界一よくわかる! 100人の天才画家でたどる西洋絵画史』. 2024-5-25. 株式会社グラフィック社.

ベラスケス本人または工房による、ルイ14世妃マリー・テレーズ・ドートリッシュの肖像。フェリペ4世、アンヌ・ドートリッシュも登場します

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