アルテ・ピナコテーク– tag –
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デヴォンシャー公爵夫人が被るつば広の帽子「ゲインズバラ・ハット」
18世紀の画家トマス・ゲインズバラの『デヴォンシャー公爵夫人ジョージアナの肖像』。公爵夫人が被っている大きな帽子の名の由来と、同じ頃流行したモスリン製ドレスを着た貴婦人たちの肖像画です。 ジョージアナ・キャヴェンディッシュ (デヴォンシャー公... -
貴婦人の首元に咲く車輪のようなラフの花
ラフ、カートウィール・ラフ、リバト、エリザベス・カラー、メディチ・カラー、レタス襟など、16世紀から17世紀の襟のいろいろ。 『侯爵夫人ブリジダ・スピノラ・ドーリアの肖像』( Portrait of Marchesa Brigida Spinola-Doria ) 1606年 ピーテル・パ... -
1559年6月30日午後、フランス王アンリ2世の事故
1559年、祝賀行事中に起きたフランス王アンリ2世の悲劇的な事故死。かつて、「ノストラダムスが予言した」ともいわれた事件ですが、今回はその騎馬槍試合とその後に行われた治療の様子について書かれた書籍をご紹介します。 アンリ2世 1553年頃 フランソ... -
コレッジョの神話画とウィリアム・ホガースの『当世風の結婚』(第四場)
巨匠コレッジョの『ユピテルの愛の物語』4枚と、ホガースの絵画『当世風の結婚』(第四場)を一緒に観て行きます。 『ユピテルとイオ』 1531年頃 アントニオ・コレッジョ 美術史美術館蔵 画像の上でクリックまたはタップすると大きい画像が出ます。また... -
フランソワ・ブーシェの『オダリスク』のモデル
フランソワ・ブーシェの有名な絵画『オダリスク』のモデルについて。 「褐色のオダリスク」と呼ばれるオダリスクはブーシェの奥様説、「金髪のオダリスク」のモデルは一時期ルイ15世の愛人だったマリー=ルイーズ・オミュルフィ嬢です。 『褐色のオダリス... -
17世紀前半スペイン宮廷のチョコラーテ
チョコレート。ショコラ。チョコラータ。とっても甘い響きなのですが、アステカ帝国の時代、チョコレートは唐辛子入りの飲みものでした。 フランス王ルイ13世妃アンヌ・ドートリッシュ 1620年-1625年頃 ピーテル・パウル・ルーベンス ノートン・サイモ... -
ルイ12世妃マリー・ダングルテールの「胎児管理人」
イングランド王ヘンリー8世の妹メアリー王女は、年の離れたフランス王ルイ12世と政略結婚します。しかしルイは結婚後わずか三ヶ月で急逝。果たしてメアリーは亡き王の子を妊娠しているのか? 当時の有名人がたくさん「出演」します。 メアリー・テューダー... -
アン・オブ・クレーヴズの姉、ザクセン選帝侯妃ジビュレの肖像画
イングランドのヘンリー8世の4番目の妃アン・オブ・クレーヴズには姉がいました。 ドイツの巨匠クラナッハが描いたザクセン選帝侯妃ジュビレの美しい姿をご覧ください。 ジビュレ・フォン・ユーリヒ=クレーフェ=ベルク 1526年 ルーカス・クラナッハ(... -
16世紀、日本の銀が欧州に影響を与えたのかもしれない 『金融史がわかれば世界がわかる ―「金融力」とは何か』
16世紀のヨーロッパに、新大陸から大量の安価な銀が流れ込んできました。 大富豪だったフッガー家はスペイン王室に貸していた金が回収できなくなったことも重なり、没落します。 その銀の中には、日本が輸入品に支払った銀もあったかもしれません。 倉都康... -
コーヒーを飲むルイ15世の寵姫たちの絵 デュ・バリー夫人とポンパドゥール夫人
18世紀フランスの国王ルイ15世は自分でコーヒーをいれて、臣下にもすすめたそうです。 そのルイ15世の公式寵姫だったポンパドゥール夫人とデュ・バリー夫人はどちらもコーヒーカップを手にした姿で描かれています。 『コーヒーを飲むデュ・バリー夫人』 ...