『誘う絵』でヴィーナスのポーズについて学ぶ

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美しい女神やニンフ、絶世の美女のヌード。ただ漫然と見るのではもったいない。本書でがっつり勉強してから美術展に行きましょう!

『ヴィーナスの誕生』 1485年頃 サンドロ・ボッティチェッリ ウフィツィ美術館蔵
『ヴィーナスの誕生』 1485年頃 サンドロ・ボッティチェッリ ウフィツィ美術館蔵
目次

『誘う絵』

誘う絵

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  • 平松 洋(著)
  • 出版社 ‏ :‎‎ 大和書房
  • 発売日 ‏ : ‎2019/1/12
  • 単行本 ‏ : ‎272ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4479307265
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4479307266

著者は美術評論家の平松洋さんです。

他の書籍も持っていますが、本当に博識で、どの解説もとてもわかり易いです。

この本の帯部分、見て下さいな。

「エロスの読み方こそ美術鑑賞に欠かせない世界共通の必須教養!」

はい、仰る通り、その通りです。本書をお読みになると、この言葉の意味がわかります。

立ち姿のヴィーナス、横たわるヴィーナス。

特に深く考えもせずに眺めていたポーズですが、こうして平松氏の解説を読んでから改めて見てみると、そのような深くて面白い意味があったのか、と思います。

『ヴィーナスの誕生』で知られるボッティチェッリが生きた時代、古代ギリシャや古代ローマなどの古典文化が復興し、キリスト教にとって異教とされていた神々の姿を描くことができるようになりました。

最初は古代ギリシャやローマの彫刻のポーズから着想を得ていたものが、やがて古代ギリシャの彫像にはなかったポーズも考え出されます。

次第に女性のヌードを描くための口実に「ヴィーナス」が使われ、魅力的なモデルの周りに配された鏡や薔薇、鳩などから、観ている方は「ああ、画家はヴィーナスを描いているんだな」と判ります。

ポーズやアトリビュートを気にして鑑賞することにより、理解がまたひとつ深まります。

この『誘う絵』は文庫ですので、通勤通学のバッグの中に入れてもそうかさばりません。

掲載されている絵画の点数は豊富で、しかもカラー。

今回私がご紹介するのは第一章だけですが、一冊の情報量もかなり豊富だと思います。

読めば一生楽しめる知識が手に入りますよ。

お読みになったあなたは、この先美術館で古代のヴィーナス像を観るたび、その表情やポーズに注目してしまうことでしょう。(予言)

この本の目次

  • はじめに、あるいは、誘惑の名画へのお誘い
  • 第1章 ヴィーナスの誘惑
  • 第2章 ゼウスの誘惑
  • 第3章 牧神の誘惑
  • 第4章 ニンフの誘惑
  • 第5章 セイレーンの誘惑
  • 第6章 パンドーラ―の誘惑
  • 第7章 蛇の誘惑
  • 第8章 エヴァの誘惑
  • 第9章 浴女の誘惑
  • 第10章 誘いと惑わしの眼差し
  • おわりに 絵画の暗号コードと誘惑のイコノグラフィー

第1章で紹介されているヴィーナスたち

『ヴィーナスの誕生』( Nascita di Venere ) サンドロ・ボッティチェッリ

『ヴィーナスの誕生』 1485年頃 サンドロ・ボッティチェッリ ウフィツィ美術館蔵
『ヴィーナスの誕生』 1485年頃 サンドロ・ボッティチェッリ ウフィツィ美術館蔵

引用元:『ヴィーナスの誕生』

ウフィツィ美術館:Nascita di Venere

ヴィーナス誕生、という言葉を聞くと、まずこの絵が浮かびませんか?

海の泡から生まれ、ホタテの貝殻に乗ったヴィーナスがキプロス島に到着した場面。

サンドロ・ボッティチェッリによる人類の宝、超有名な絵画です。

この作品は、メディチ家の親戚であるロレンツォ・ディ・ピエルフランチェスコ( Lorenzo di Pierfrancesco de’ Medici )のために描かれました。

愛と美の女神のモデルは、ジュリアーノ・デ・メディチの愛人シモネッタ・ヴェスプッチではないかとも言われています。

ボッティチェッリの絵画への最適な入門書をご紹介『ボッティチェリとリッピ』から、「ヴィーナスの誕生」のモデル

美術館のサイトには、「注文者はメディチ家の人間である非常に可能性が高い」とあり、この仮説はオレンジの木の描写によって裏付けられている、とあります。

これは「メディチ( Medici )」王朝と、当時「マラ・メディカ( mala medica )」と呼ばれていたオレンジの木の名前との類似性から、絵の中のオレンジの木がメディチ家の紋章であるという考えから来ているようです。

Nomina の項に mala Medica の名が見えます。 (Vicipaedia)

ボッティチェッリは、前出のイタリアの名門メディチ家と縁が深い画家です。

メディチ家所有の古代ローマ時代の作品なんか、日常的に目にしていたのでしょうかねえ。いーなー。

美術館による解説(英語版)から一部引用します。

Botticelli takes his inspiration from classical statues for Venus’ modest pose, as she covers her nakedness with long, blond hair, which has reflections of light from the fact that it has been gilded; even the Winds, the pair flying in one another’s embrace, is based on an ancient work, a gem from the Hellenistic period, owned by Lorenzo the Magnificent.

https://www.uffizi.it/en/artworks/birth-of-venus

Google翻訳:ボッティチェッリは、ヴィーナスの控えめなポーズに古典的な彫像からインスピレーションを得ています。ヴィーナスは長いブロンドの髪で裸を覆い、金メッキが施されているため光の反射が見られます。抱き合って飛んでいる二人の風でさえ、ロレンツォ大帝が所有していたヘレニズム時代の宝石である古代の作品に基づいています。)

ボッティチェッリが描いた女神は手で胸と恥部を隠すポーズをしていますが、これには元ネタがあるということですね。

『誘う絵』ではボッティチェッリのヴィーナスについて、このような記述があります。

 その股間に手を当てる初々ういういしいポーズは「恥じらいのヴィーナスウェヌス・プディカ」といわれるもので、古代ギリシャの彫刻家プラクシテレスの『クニドスのアプロディーテー』が有名です。オリジナルは失われていますが、ローマ時代の複製が何体も現存し、その影響を受けた『メディチ家のアプロディーテー』は絵とほぼ同じポーズで、ボッティチェッリは、この同型の彫像を参照したようです。後世の裸婦画に決定的な影響を与えた『ヴィーナスの誕生』ですが、そのポーズは古代ギリシャ由来だったのです。

平松 洋(著). 2019-1-15. 『誘う絵』. 大和書房. pp.20-21.

書籍内では、『メディチ家のヴィーナス』は『メディチ家のアプロディーテー』と表記されています。ローマ神話のヴェヌス(ヴィーナス)は、ギリシャ神話のアプロディーテーと同一視されます。

クニドスのヴィーナス

古代ギリシャの彫刻家プラクシテレスによる作品『クニドスのヴィーナス』は当時大評判となり、多くの模刻が作られました。

『クニドスのヴィーナス』( Statua di Afrodite Cnidia ) ローマ時代の複製 ローマ国立博物館蔵(ルドヴィシ・コレクション)
『クニドスのヴィーナス』( Statua di Afrodite Cnidia ) ローマ時代の複製 ローマ国立博物館蔵(ルドヴィシ・コレクション)

引用元:『クニドスのヴィーナス』 Marie-Lan Nguyen

ローマ国立博物館蔵(ルドヴィシ・コレクション):Statua di Afrodite Cnidia

関連記事ルーヴル美術館の「クニドスのアフロディテ」たち

関連記事『クニドスのヴィーナス』のモデル、フリュネ

『クニドスのヴィーナス』は大きくふたつのタイプに分けられ、『メディチ家のヴィーナス』『カピトリーニのヴィーナス』は、「恥じらいのヴィーナス」( Venus Pudica )と呼ばれるタイプに分類されます。

下の引用文にも「 pudica 」の言葉が出て来ます。

Venus, the Greek Aphrodite, is depicted according to the iconographic type known as ‘pudica’ (chaste). The goddess is caught in the act of instinctively covering her breasts and pubis, as if she was feeling observed by an indiscreet gaze. The original model is that of the famous Aphrodite Cnidia created by Praxiteles in the middle of the 4th century B.C., which enjoyed great popularity in the Hellenistic and Roman periods and was the object of several reinterpretations.

https://www.uffizi.it/en/artworks/medici-venus

Google翻訳:ギリシャのアフロディーテであるヴィーナスは、「控えめ」として知られる図像のタイプに従って描かれています。実際、女神は、まるで自分が無分別な視線に見られていることに気づいたかのように、本能的に乳房と恥骨を覆う行為に捕らわれています。このモデルは、紀元前 4 世紀半ばにプラクシテレスによって作成された有名なアフロディーテ クニディアによって提供され、ヘレニズム時代とローマ時代に大きな成功を収め、数多くのバリエーションで再解釈されました。)

下の画像は、引用内にあった、『メディチ(家)のヴィーナス』です。

『メディチのヴィーナス』( Medici Venus ) ローマ時代の複製( 紀元前2世紀後半~紀元前1世紀前半 ) ウフィツィ美術館蔵
『メディチのヴィーナス』( Medici Venus ) ローマ時代の複製( 紀元前2世紀後半~紀元前1世紀前半 ) ウフィツィ美術館蔵

引用元:『メディチのヴィーナス』 CC-BY-SA-4.0

ウフィツィ美術館:Medici Venus

「クニドスのヴィーナス」から派生した、胸と恥部を隠すポーズです。

うん、『ヴィーナスの誕生』と似ていますよね。

『海から上がるヴィーナス』( Venus Rising from the Sea (‘Venus Anadyomene’)) ティツィアーノ・ヴェチェッリオ

『海から上がるヴィーナス』 1520年頃 ティツィアーノ・ヴェチェッリオ スコットランド国立美術館蔵
『海から上がるヴィーナス』 1520年頃 ティツィアーノ・ヴェチェッリオ スコットランド国立美術館蔵

引用元:『海から上がるヴィーナス』

スコットランド国立美術館蔵:Venus Rising from the Sea (‘Venus Anadyomene’)

豊かな肉体に見惚れて、横のホタテに気がつかなかった…。

ヴィーナスの持ち物(アトリビュート)であるホタテを描くことによって、「この絵の女性はヴィーナスなんですよー。人間じゃないんですよー」と主張しています。

髪を絞りながら歩くヴィーナスの姿は「古典彫刻にインスピレーションを得た」ものです。

美術館の解説に、「ティツィアーノは、この主題を描いた有名な古代の画家、アペレスとの比較を意図的に誘っていました。(Google翻訳)」とあります。

タイトルの「 Venus Anadyomene 」は「海から現れる人」を意味します。(イタリア語では Venere Anadiomene )

 様々な肢体の裸婦がヴィーナスの名のもとに描かれてきました。特に古代ギリシャの画家アペレス以来、好んで描かれたのが、「海から上がるヴィーナスウェヌス・アナデュオメネ」のモティーフで、波間から出てきた女神が、岸に上がる姿を描いたものです。

平松 洋(著). 2019-1-15. 『誘う絵』. 大和書房. p.22.

『眠れるヴィーナス』( Schlummernde Venus ) ジョルジョーネ、ティツィアーノ

『眠れるヴィーナス』 1508年/1510年 ジョルジョーネ / ティツィアーノ アルテ・マイスター絵画館(ドレスデン美術館)
『眠れるヴィーナス』 1508年/1510年 ジョルジョーネ / ティツィアーノ アルテ・マイスター絵画館(ドレスデン美術館)

引用元:『眠れるヴィーナス』

ドレスデン美術館(アルテ・マイスター絵画館):Schlummernde Venus

制作途中で亡くなったジョルジョーネの後を受け、ティツィアーノが完成させました。

「横たわるヴィーナス」像は古代ギリシャの作品に由来するものではないようです。

この古典古代にモデルがない横臥のヴィーナスを最初に描いたのが、ヴェネツィア派のジョルジョーネとティツィアーノによる本作だといわれています。

平松 洋(著). 2019-1-15. 『誘う絵』. 大和書房. p.24.

『ウルビーノのヴィーナス』( Venere di Urbino ) ティツィアーノ・ヴェチェッリオ

『ウルビーノのヴィーナス』 1538年 ティツィアーノ・ヴェチェッリオ ウフィツィ美術館蔵
『ウルビーノのヴィーナス』 1538年 ティツィアーノ・ヴェチェッリオ ウフィツィ美術館蔵

引用元:『ウルビーノのヴィーナス』

ウフィツィ美術館:Venere di Urbino

アトリビュートである薔薇を手に、妖しい眼差しをこちらに向けるヴィーナス。

ジョルジョーネの『眠れるヴィーナス』とよく似たポーズです。

『泉』( La Source ) ドミニク・アングル

『泉』( La Source ) 1856年 ドミニク・アングル オルセー美術館蔵
『泉』 1856年 ドミニク・アングル オルセー美術館蔵

引用元:『泉』

オルセー美術館:La Source

『海から上がるヴィーナス』( Vénus Anadyomène ) ドミニク・アングル

『海から上がるヴィーナス』( Vénus Anadyomène ) 1807-1848年 ドミニク・アングル コンデ美術館蔵
『海から上がるヴィーナス』 1807-1848年 ドミニク・アングル コンデ美術館蔵

引用元:『海から上がるヴィーナス』

新古典主義の巨匠アングルも「海から上がるヴィーナス」をテーマに描いています。

足元にキューピッドが群れ、髪に手をやるヴィーナス。

このヴィーナスを横にすると、ジョルジョーネのヴィーナスに似ていますね。

ボッティチェッリの『ヴィーナスの誕生』に触発されたアングルは、自らのヴィーナスにも片足に体重をかけさせています。

このポーズは「コントラポスト」と呼ばれ、その後に描かれた『泉』にも使われました。

『ヴィーナスの誕生』( LA NAISSANCE DE VENUS ) アモリー=デュバル

『ヴィーナスの誕生』 1862年 アモリ―・デュバル リール美術館蔵
『ヴィーナスの誕生』 1862年 アモリ―・デュバル リール美術館蔵

引用元:『ヴィーナスの誕生』

LA NAISSANCE DE VENUS

アングルの弟子、アモリー・デュヴァル(デュバル)。

こちらも「海から上がるヴィーナス」ですね。

 アングルとともに、この絵に影響を与えたと思われるのが、同じくアングルに師事したシャセリオーです。早熟の彼が19歳のときに描いた『海から上がるヴィーナス』の影響がこの絵にも見られますが、彼の友人で後輩でもあったのがモローで、モローや、彼に共鳴したルドンも同テーマを描き、アングル以来の腕を上げるポーズを踏襲しています。

平松 洋(著). 2019-1-15. 『誘う絵』. 大和書房. p.30.

『真珠と波』( La perla y la ola (fábula persa) ) ポール・ボードリー

『真珠と波』 1862年 ポール・ボードリー プラド美術館蔵
『真珠と波』 1862年 ポール・ボードリー プラド美術館蔵

引用元:『真珠と波』

プラド美術館:La perla y la ola (fábula persa)

女性を宝石箱の中の真珠に見立てた『真珠と波』。

波頭の白い泡、近くに配された貝殻が、「ヴィーナスの誕生」を連想させます。

『ヴィーナスの誕生』( Naissance de Vénus ) アレクサンドル・カバネル

『ヴィーナスの誕生』( Naissance de Vénus ) 1863年 アレクサンドル・カバネル オルセー美術館蔵
『ヴィーナスの誕生』 1863年 アレクサンドル・カバネル オルセー美術館蔵

引用元:『ヴィーナスの誕生』

オルセー美術館:Naissance de Vénus

今生まれたばかりのヴィーナスが、こちらを気だるげに見ています。

そのポーズはアリアドネなど古代の眠れる裸婦像に由来し、アングルの『奴隷のいるオダリスク』などにも典型的で、ほぼ同じポーズで描かれています。

平松 洋(著). 2019-1-15. 『誘う絵』. 大和書房. p.34.

アングルの『奴隷のいるオダリスク』も掲載艶めかしい視線 アレクサンドル・カバネルの『ヴィーナスの誕生』

『ヴィーナスの誕生』( Naissance de Vénus ) ウィリアム・ブグロー

『ヴィーナスの誕生』( Naissance de Vénus ) 1879年 ウィリアム・ブグロー オルセー美術館蔵
『ヴィーナスの誕生』 1879年 ウィリアム・ブグロー オルセー美術館蔵

引用元:『ヴィーナスの誕生』

オルセー美術館:Naissance de Vénus

カバネルの兄弟弟子ブグローも、「海から上がるヴィーナス」を描いています。

著者の平松氏は、前出のアングルやアモリー=デュバルのヴィーナスに比べ、「最もたおやかで官能的」と書いておられます。

なぜなら、両腕とも肩より上にあげて、体を完全に開いているからです。このポーズは、ヴィーナスというより、石棺等に彫られた「眠り」のポーズに近く、いわば前項のカバネルやボードリーなどの横臥の裸婦像を立たせたものです。

平松 洋(著). 2019-1-15. 『誘う絵』. 大和書房. p.36.

『ウェヌス・ウェルティコルディア』( Venus Verticordia ) ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ

『ウェヌス・ウェルティコルディア』( Venus Verticordia ) 1866年頃 ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ ラッセルコーツ美術館蔵
『ウェヌス・ウェルティコルディア』 1866年頃 ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ ラッセルコーツ美術館蔵

引用元:『ウェヌス・ウェルティコルディア』

ART UK:Venus Verticordia

リンゴに薔薇にスイカズラ、手に矢と、ヴィーナスを示すアトリビュートでいっぱい。

官能的過ぎる「魔性のヴィーナス」です。

2019年「ラファエル前派の軌跡展」 三菱一号館美術館 筆者撮影
2019年「ラファエル前派の軌跡展」 三菱一号館美術館 筆者撮影

正面から取りたかったのですが、ひとがたくさんで…せめて、斜めからでも記念撮影。

これだけ取り上げても、まだ一章分。

この後本書では、ゼウスやニンフたち誘惑者たちの紹介が続きます。

コラムに書かれた「人魚」の挿絵

こちらの画像は hanna_and_art の記事で掲載している「二股の尾の人魚」です。

セイバイン・ベアリング=グールド(1834 – 1924)の著作 (1866) Curious Myths of the Middle Agesより
セイバイン・ベアリング=グールド(1834 – 1924)の著作 (1866) Curious Myths of the Middle Agesより

引用元:Curious Myths of the Middle Agesより

『誘う絵』の第5章のコラムでは別の絵が載っていますが、まぁ、これと似た感じかと。

第5章では、セイレーンや人魚など、水に棲む魔性のものたちについての記述です。

私が興味ある話題のひとつ、メリュジーヌ伝説に関する記述がこんなところに!と嬉しくなってしまいました。

コラムも読み飛ばし厳禁です。

平松氏の著書『絶世の美女 ヌード』はブグローのヴィーナスが表紙

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