ピエール・アンリ・ド・ヴァランシエンヌの風景画の中のプシュケ

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フランス風景画家ピエール・アンリ・ド・ヴァランシエンヌが美しい風景の中に描いたプシュケの姿です。

『キューピッドを探すプシュケ』( Psyche Searching For Cupid ) 18世紀末 ピエール・アンリ・ド・ヴァランシエンヌ
『キューピッドを探すプシュケ』( Psyche Searching For Cupid ) 18世紀末 ピエール・アンリ・ド・ヴァランシエンヌ

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『キューピッドを探すプシュケ』( Psyche Searching For Cupid ) 18世紀末 ピエール・アンリ・ド・ヴァランシエンヌ

『キューピッドを探すプシュケ』( Psyche Searching For Cupid ) 18世紀末 ピエール・アンリ・ド・ヴァランシエンヌ
『キューピッドを探すプシュケ』 18世紀末 ピエール・アンリ・ド・ヴァランシエンヌ

引用元:wikigallery 『キューピッドを探すプシュケ』( Psyche Searching For Cupid )

一見、「風景画?」と思ってしまいます。

絵の中に人物がいて、何か話しているようですが、拡大しないとよく判りませんね。

老人と女性の服装を見ると、なんだか古代っぽい。

『キューピッドを探すプシュケ』( Psyche Searching For Cupid ) 18世紀末 ピエール・アンリ・ド・ヴァランシエンヌ
『キューピッドを探すプシュケ』 ピエール・アンリ・ド・ヴァランシエンヌ
『キューピッドを探すプシュケ』( Psyche Searching For Cupid ) 18世紀末 ピエール・アンリ・ド・ヴァランシエンヌ
『キューピッドを探すプシュケ』 ピエール・アンリ・ド・ヴァランシエンヌ

この絵のタイトルは、『キューピッドを探すプシュケ』です。

「女性クエストもの」である神話、『プシュケーとクピド』ですね。(プシュケ、プシューケー、キューピッドとも表記します)

女神も嫉妬するような美貌な持ち主プシュケは、彼女に恋をした神キューピッドとともに幸せな生活を送っていました。

しかしプシュケは姉たちにそそのかされ、クピドを裏切ってしまいます。

怒って飛び立ってしまったクピドを探し求めるプシュケの旅。

このヴァランシエンヌの絵は「峡谷を渡るのを助け、洞窟へと彼女を導く老人と出会う」場面です。(参考:『華麗なる女性像 フラゴナールからルノワールへ、フランス近世名作展』(1983)絵画 8)

『華麗なる女性像 フラゴナールからルノワールへ、フランス近世名作展』によると、この絵は、1796年の「ルーヴルのサロンで展観された絵に関連するものであったようである」とあります。

フランス風景画の先駆者のひとりといわれているヴァランシエンヌは, その美しい物語を, 想像力豊かに美しい風景に置きかえて観せてくれる。ひたすら夫を探し続けるプシュケに, 雲も山も樹木も小川のせせらぎも, 皆やさしい支援を送っているようである。

『華麗なる女性像 フラゴナールからルノワールへ、フランス近世名作展』 1983. Ⅱ 新古典主義とロマン主義. 絵画 8.

風景画としても充分楽しめる美しい絵画ですね。

ピエール=アンリ・ド・ヴァランシエンヌ( Pierre-Henri de Valenciennes, 1750年12月6日- 1819年2月16日)

ピエール=アンリ・ド・ヴァランシエンヌ自画像 1804年以降 ルーヴル美術館蔵
ピエール=アンリ・ド・ヴァランシエンヌ自画像 1804年以降 ルーヴル美術館蔵

引用元:ピエール=アンリ・ド・ヴァランシエンヌ自画像

18世紀後半のフランスの画家。

同時代の画家にヴィジェ=ルブランがいますが、彼女と同じくガブリエル=フランソワ・ドワイアンの指導を受けています。

ドワイアンて?と思われた方はフラゴナール 『ベッドで犬と遊ぶ少女(ラ・ジャンブレット)』『読書する娘』『かんぬき』をどうぞ。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • ぴーちゃん様

    コメント有難うございました。

    そうですね。仰るように、プシュケは人間だから、人間の弱さや愚かさをいくつも持っていますよね。
    私も「なぜそこで姉を信じる!」等々思うトコロはございますが、愛する夫の正体がわからければ不安にもなりますって。
    彼女の欠点よりも、健気さ・ひたむきさの方が好印象として残りますね。(むしろ神様の方が、美貌に嫉妬するとか気に入った娘をさらって来ちゃうとかチョットネ(-_-)/~~~ピシー!ピシー!)

  • ハンナさん、こんにちは。
    プシュケの話は、人間の弱さの象徴のように、語られていますね。
    でも、誰でも、結婚相手の姿が見えないと、疑ってしまのでは?(笑)
    プシュケは、なんとなく詰めの甘い人物のようで、ものすごく美しいというところ以外は、ほとんどの人が同じようなことを考えて行動するのでは…
    人間らしい人間だったと思っています。(笑)

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