薔薇色の肌の裸婦像や可愛い少女像が有名なルノワール。デトロイト美術館にあるこの女性の眼差しもとても印象的です。

『肘掛け椅子の婦人』( Woman in an Armchair ) 1874年 ピエール・オーギュスト・ルノワール

引用元:『肘掛け椅子の婦人』
『イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢』(1880年)、『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』(1876年)、と、例えタイトルと絵が一致しなくても、見れば「見たことある」となるルノワールの絵画。
ルノワールをお好きな方も多いでしょうね。
もちろん私も好きです。
この『肘掛け椅子の婦人』を初めて観たとき、女性のくつろいだ感じと表情がとても印象に残りました。
ルノワールには他にもたくさんの素敵な絵があり、ムック本のような画集や特集本には前述の絵だとか浴女がよく掲載されています。
しかし残念ながら、この絵はなかなか見かけません(/ω\)。
知らなかったという方にも知って欲しくて、ここでご紹介してしまいます。みんなで愛でましょう。
モデルについては、『デトロイト美術館展』(1990年)の図録にはこのようにあります。
この肖像画のモデルは, これまで時にリーズ・トレオだとされたが, 彼女はルノワールがしばしばモデルとして雇っていた恋人であった。リーズは1872年に結婚し, その時にルノワールのためにポーズするのをやめている。フランソワ・ドールトがこの絵が制作されたする年の, 約2年前のことである。
Marandel, J.Patrice. p.174.『デトロイト美術館展 1990』.
しかし、「誰」と特定されてもされなくても、個人的にはどちらでも構いません。
この一瞬の表情やポーズが、この絵の女性の質量といいますか、「生身っぽさ」を表していて、とてもリアルに感じるのです。
ピエール=オーギュスト・ルノワール( Pierre-Auguste Renoir, 1841年2月25日- 1919年12月3日)

引用元:1876年の自画像
フランス印象派を代表する画家。
モデルも風景も美しいですが、ご本人も二枚目ですね。

『アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)』は東京上野の国立西洋美術館の収蔵品です(^^)。
外国まで出掛けなくても国内でルノワールを観られるのは嬉しいですね。
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