画家ヴァン・ダイクの名が付いたレースとヒゲ(ヴァンダイク・ブラウンの項に追記しました)

アーサー・ヒューズが描く、水辺の『オフィーリア』

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アーサー・ヒューズが描く狂気の『オフィーリア』。

ジョン・エヴァレット・ミレーの『オフィーリア』と同じ年のロイヤル・アカデミーに出品されました。

この他、ふたつの『オフィーリア』も掲載しました。

『オフィーリア』 68.7 cm×123.8 cm 1852年 アーサー・ヒューズ マンチェスター市立美術館蔵
『オフィーリア』 68.7 cm×123.8 cm 1852年 アーサー・ヒューズ マンチェスター市立美術館蔵

画像の上でクリックまたはタップすると大きい画像が出ます。また、画像の左下にある「引用元」のリンクをクリックしていただければ、元のファイルをご覧になることができます。「引用元」の表示が無いものは、この記事内に掲載したpublic domain の元ファイルから、解説のために必要な部分を拡大したものです。

目次

『オフィーリア』( Ophelia ) 1852年 アーサー・ヒューズ

『オフィーリア』 68.7 cm×123.8 cm 1852年 アーサー・ヒューズ マンチェスター市立美術館蔵
『オフィーリア』 68.7 cm×123.8 cm 1852年 アーサー・ヒューズ マンチェスター市立美術館蔵

引用元:画像:WIKIART Ophelia(Public domain)

『ハムレット』のなかで、オフィーリアは花を摘みながら、花の名を口にします。

「これがマンネンロウ、忘れな草。お願い、あなた、忘れないでね。それから三色スミレ、もの思いの花」。

占部敏子(訳).監修・テキスト:クリストファー・ニューアル、河村錠一郎. 『ラファエル前派展』. 2000. p.119.

この後オフィーリアは花冠をしだれ柳の枝にかけようとして小川に落ち、流されて行きます。

『ハムレット』のヒロイン・オフィーリアを描いた絵と言えば、真っ先に挙がるのがジョン・エヴァレット・ミレーの『オフィーリア』ではないでしょうか。

『オフィーリア』 1851年頃 ジョン・エヴァレット・ミレー テート・ブリテン蔵
『オフィーリア』 1851年頃 ジョン・エヴァレット・ミレー テート・ブリテン蔵

引用元:ジョン・エヴァレット・ミレー『オフィーリア』

ミレーが『オフィーリア』をロイヤル・アカデミーに出品したのと同じ年の1852年、アーサー・ヒューズも『オフィーリア』を出品しました。

絵が展示されるまで、ヒューズとミレーはそれぞれ同じ主題を描いていたことを知らなかったようです。

当時の英国はヴィクトリア女王の時代。

ハムレットへの報われない愛の果てに狂気に陥るオフィーリアは、ヴィクトリア朝に活躍した画家たちにとても好まれたテーマでした。

ヒューズは同じ構図でもう一枚、『オフィーリア』を制作しています。

『オフィーリア』 1851年-1853年 アーサー・ヒューズ
『オフィーリア』 1851年-1853年 アーサー・ヒューズ

引用元:『オフィーリア』

構図も制作時期もほとんど同じ二枚です。

時々一枚だけで、しかも額無しで紹介されていたりしますので、よく観ないと「どっちだっけ」と思ってしまいます(^^;。

マンチェスター市立美術館の『オフィーリア』の大きさは「68.7×123.8 cm」と、「ラファエル前派展(2000年)」の図録や、WIKIARTに掲載されています。

(実際に観た時は「思っていたより大きい」という印象でした。額のせい?)

もう一枚の方ですが、Wikipediaには、ほぼ同じサイズが記載されています。

「ラファエル前派展(2000年)」では、

 ヒューズのオフィーリアには2点のヴァージョンがあり、両者は明らかに相前後して制作されたらしく、サイズは異なるが、構図と描かれた内容は同じである。また額縁も同様の造りで、王妃ガートルードがオフィーリアの死を物語る一節が金地に書き込まれ、額縁の周囲を金箔を施した蔦の葉飾りが取り巻いている。

占部敏子(訳). 監修・テキスト:クリストファー・ニューアル、河村錠一郎. 『ラファエル前派展』. 2000. p.119.

サイズが異なる?

そう思ってあちこち探してみましたが、正確なサイズが判りません。

もしご存知の方がいらっしゃいましたら、お教えください。よろしくお願い致します。

アーサー・ヒューズ( Arthur Hughes, 1831年1月27日-1915年12月23日)

自画像 1851年 ナショナル・ポートレート・ギャラリー蔵
自画像 1851年 ナショナル・ポートレート・ギャラリー蔵

引用元:自画像

ロンドン生まれの英国の画家・アーサー・ヒューズ。

油彩だけでなく、イラストも多く残しました。

作品の多くがラファエル前派のような雰囲気なのに、正式メンバーではありません。

『オフィーリア』(Ophelia) 1863年頃 アーサー・ヒューズ アシュモレアン博物館蔵

『オフィーリア』 1863年頃 アーサー・ヒューズ オックスフォード、アシュモレアン博物館蔵
『オフィーリア』 1863年頃 アーサー・ヒューズ オックスフォード、アシュモレアン博物館蔵

引用元:『オフィーリア』

ヒューズの『オフィーリア』別ヴァージョンをご紹介します。

枝に花冠をかけようとして、一瞬こちらを見るオフィーリアです。

『ラファエル前派展』(2000年)

「ラファエル前派展(2000年)」
「ラファエル前派展(2000年)」

チラシだと『オフィーリア』の額縁には何も書かれていませんが、リブロポートの『水の女』では、書かれた文字や蔦の葉の飾りを見ることができます。

個々の作品に対する解説が無いのが残念ですが、この本では様々な『オフィーリア』、『シャロットの乙女』を観ることができますので、手軽な画集としてはいいと思います。

軽いし、大きくないし。場所を取らないことは大事です。

『水の女』 トレヴィル(発行) リブロポート(発売)

『ラファエル前派展』(2000年)

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