今回は、神話に登場するプシューケ―とクピド(アモール)の物語です。主要な絵画作品と、イタリアの巨匠カノーヴァの彫刻を観て行きます。

最初に
紀元前2世紀のアプレイウスによる『黄金の驢馬』の中の挿話、『プシュケーとクピド』。
プシュケー(Psyche)は、プシューケー、プシュケ、プシケー、英語読みではサイキ。
ギリシア神話に登場するエロース(エロス)は、ローマ神話ではアモール( Amor )、アモル、またはクピードー( Cupido )、クピド、英語読みでキューピッド。
彼の母親のアプロディーテーはローマ神話でのウェヌス( Venus )、英語読みでヴィーナス。
主神ユピテル、ユーピテル( Jupiter )は英語読みでジュピター。ギリシャ神話ではゼウスです。
各絵画・彫刻のタイトルは、参考にした書籍に書かれているタイトルをそのまま用い、それ以外では、プシューケ―、クピド、ウェヌス、ユーピテルと表記・統一しました。
プシューケーとクピドのラヴストーリー
ある国の王様には3人の王女がいました。
末の王女プシューケーは最も美しく、本来、美の女神・ウェヌスへ捧げられる筈の領民の敬意をも集めてしまうほどでした。
それを面白く思わないウェヌスは、息子である愛の神・クピドに、プシューケーに卑しい男と恋をさせるよう命じます。
いたずら好きのクピドは喜んで母の命令に従います。
しかし誤って自分の胸を愛の矢で傷つけてしまい、彼自身がプシューケーへの愛の虜となってしまうのです。
クピドは、「私の正体を決して見てはいけない」とプシューケーに約束させ、正体を明かさずにプシューケーと結ばれました。
夜が更けてから寝所にやってくる夫。
姿は見えないけれど、彼の素晴らしい神殿での何不自由ない生活が続きます。
しかし次第に家族が恋しくなったプシューケーは渋るクピドに頼み込み、二人の姉を宮殿に招きました。
妹の豪華な暮らしに嫉妬した姉達はこう言ってプシュケをそそのかします。
「夫の正体は実は怪物で、プシューケーを太らせてから食べるつもりだ。夫が寝ている隙に殺すべきだ」、と。
その言葉を信じてしまったプシューケーは、寝ている夫を殺すべく蝋燭を持ってそっと近づきます。
蝋燭の光に照らし出されたのは、美しく凛々しい愛の神の姿でした。
驚いたプシューケーは蝋燭の蝋を落としてしまいます。
その蝋で火傷を負い、目を覚ましたクピド。
妻であるプシューケーの裏切りに怒った彼はその場から飛び去りました。
ここからプシューケーのクピドを探す旅が始まります。
激怒したウェヌスからは無理難題を押し付けられ、プシューケーはその困難に立ち向かうのですが、
「大量の穀類を一粒ずつ分類せよ」→ 気の毒がった蟻の一団がやってきて、手助けしてくれます。
「凶暴な人食い羊から、金の羊毛を取って来るように」→ 川の葦が羊毛の取り方を助言してます。
「黄泉(よみ)の川ステュクスの水を汲んで来るように」→ クピドに可愛がられていたユーピテルの鷲が水を汲んで来てくれます。
助けを借りて難題を解決していくプシューケー。
最後に、ウェヌスは、息子・クピドの火傷の介抱で衰えた美貌を補うため、「冥界の王妃ペルセフォネの美の秘密を分けて貰うように」との試練を課します。
冥界に行くため死を覚悟したプシューケーが高い塔の上から身を投げようとした時、その塔が同情し、冥界との行き来の仕方を教えてくれました。
無事に「永遠の美」が入った小箱を持ち帰ったプシューケーでしたが、「開けてはいけない」という警告にも関わらず小箱を開けてしまいます。
「冥界の眠り」に襲われたプシューケーはその場に倒れました。
眠るプシューケーの前に、傷の癒えたクピドが現れます。
クピドの口付けによって目覚めるプシューケー。
クピドは大神ユーピテルにとりなしを頼み、ユーピテルは神々をオリンポスに集めます。
そしてウェヌスにプシューケーを嫁として認めさせるのです。
ユーピテルはプシューケーに不死の酒アンプロシアを飲ませ、神々の仲間入りをさせました。
月満ちて、プシューケーは娘「喜悦」を産みました。
(参考:『ギリシア神話の名画はなぜこんなに面白いのか』 井出洋一郎(著) 中経の文庫 「プシュケ―」他)
ちなみに、クピドとプシュケの結婚によって生まれた娘はウォルプタスといい「悦楽」を意味している。単なる快楽ではなく、神との合一にも通じる美徳としての悦楽ともいわれ、古代彫刻に見られる腕を頭の上に回して横たわるポーズは、この美徳としての悦楽を表しているともいう。
西岡文彦(著). 『絶頂美術館』. マガジンハウス. p.102.

引用元:『眠るアリアドネ』 Wknight94 CC-BY-SA-3.0-migrated
絵画
『クピドとプシュケ』( Amor and Psyche ) 1589年 ヤコボ・ズッキ ボルケーゼ美術館蔵

引用元:『クピドとプシュケ』
煌々と灯るろうそくの明かりで、堂々とクピドを見下ろすプシュケ。その表情に大きな驚きはなく、むしろ冷静なほど。ここでズッキが描きたかったものは、この逸話を忠実に再現することではなく、ただひたすらに2人の若く美しい裸体を描くことにあったのだ。
『禁断の西洋官能美術史』. 宝島社. p.32.
『キューピッドからの贈り物を姉たちに見せるプシューケー』( Psyche showing her Sisters her Gifts from Cupid ) 1753年 ジャン・オノレ・フラゴナール ロンドン、ナショナル・ギャラリー蔵

引用元:『キューピッドからの贈り物を姉たちに見せるプシューケー』
ロココ絵画の、みやび過ぎるプシューケ―。クピドからのプレゼントが豪華そうです。
『アモールとプシュケー』( Cupid and Psyche in the nuptial bower ) 1792年-1793年 ヒュー・ダグラス・ハミルトン アイルランド国立美術館蔵

引用元:『アモールとプシュケ―』
縦2メートルもある大画面に、奥行きのある風景と、人物の肌と周囲の陰からなる強い明暗の対比を作り出している。プシュケ―の手を引いて誘うクピドの表情は、幼い少年ながらもセクシャルな危険さを漂わせている。プシュケ―のとまどいが、弓なりに反らしたポーズによく示されている。アイルランドの画家ハミルトンは、イタリアで学んだ後、その新古典主義的スタイルを厳格に守った。
池上英洋・荒井咲紀(著). 『美少女美術史』. ちくま学芸文庫. p.81.
ハミルトンは、後述するイタリアの巨匠アントニオ・カノ―ヴァとも交流があり、しばしば彼のアトリエを訪れています。
カノ―ヴァの『アモールとプシュケ』の制作風景(?)を描いた作品もあります。
『工房のアントニオ・カノーヴァと画家のヘンリー・トレシャム』(1790年頃)は別館で掲載していますので、ご興味があればぜひご来館を( ̄▽ ̄)。
『プシュケーとキューピッド』( Cupid and Psyche ) 1798年 フランソワ・ジェラール ルーヴル美術館蔵

引用元:『プシュケ―とキューピッド』
『性愛の西洋美術史』(洋泉社MOOK)では『プシュケとアモル』となっています。
愛しい人に優しく口づけるアモル(キューピッド)。恋のはじまりの情景ともされ(諸説あり)、神であるアモルの姿は人間のプシュケの目には見えていない。清楚で初々しくも甘美な魅力に満ちている。
海野弘・平松洋(監修). 『性愛の西洋美術史』. 洋泉社MOOK. p.74.
プシューケーの頭上には蝶がいますが、
プシュケが「魂」を意味し、古来から蝶で表されてきたためです。
滑らかな彫像のような肉体を簡素な空間に置き、劇的な場面を描く手法は、師ダヴィッド譲りの絵画表現です。
平松洋(著). 『【名画】絶世の美女 ヌード』. 中経の文庫. p.50.
『官能美術史 ヌードが語る名画の謎』(筑摩書房. p.141.)では、この絵を「プシュケ―の覚醒の場面」としています。
『アムールとプシュケ』( Cupid and Psyche ) 1817年 ジャック=ルイ・ダヴィッド クリーブランド美術館蔵

引用元:『アムールとプシュケ』
『ナポレオン1世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠』、『テルモピュライのレオニダス』、『マラーの死』で知られる新古典主義の画家、ジャック=ルイ・ダヴィッドの作品です。
ジャック=ルイ・ダヴィッドの弟子にはフランソワ・ジェラール、ドミニク・アングル、フランソワ=エドゥアール・ピコがいます。
このピコの弟子のひとりが、ウィリアム・ブグローです。
こちらは巨匠ドミニク・アングルの『グランド・オダリスク』。

『アムールとプシュケ』( Amor and Psyche ) 1817年 フランソワ=エドゥアール・ピコ ルーヴル美術館蔵

引用元:『アムールとプシュケ』
モローやカバネルら多くの優れた弟子を育てたことでも知られるピコの出世作。夜が明けてプシュケ―が起きてしまう前に、そっと寝床を這い出るアモール。彼は愛する人の寝顔をいとおしそうに眺めている。
池上英洋(著). 『官能美術史 ヌードが語る名画の謎』. 筑摩書房. p.90.
『プシュケを発見したアモール』( Cupid Finding Psyche ) 1865年 エドワード・バーン=ジョーンズ マンチェスター市立美術館蔵

画像:WIKIART 『プシュケを発見したアモール』(Public domain)
幻想的・装飾的な作風で知られるバーン=ジョーンズ。神学者を目指していた彼は、ウィリアム・モリスとロセッティに出会い画家に転身。イタリア旅行では、ボッティチェリの作品などに深い影響を受けた。本作品は、深い眠りに落ちているプシュケをクピドが発見したところだ。プシュケは一度ならず二度までも「知りたい」という欲求に打ち勝つことができなかったわけだが、これは人間の心の弱さを表しているのだろう。
『禁断の西洋官能美術史』. 宝島社. p.33.
衣裳を着けたふたりが何故か新鮮。
この絵には別ヴァージョンもあります。

画像:WIKIART 『プシュケを発見したアモール』(Public domain)
『パンとプシュケ』( Pan and Psyche ) 1872年-1874年 エドワード・バーン=ジョーンズ フォッグ美術館蔵

引用元:『パンとプシュケ』
慈愛に満ちた眼差しの半神半獣の牧神パンとプシューケー。
パンはプシューケーを慰め、励まします。
特に解説はありませんが、『ヌードの絵画史』(辰巳出版. p.69.)に掲載されています。
『水浴するプシュケ』( The Bath of Psyche ) 1890年頃 フレデリック・レイトン テート・ブリテン蔵

引用元:『水浴するプシュケ』
ヌードを描くためにプシュケという題材をもってきたとしか思えない、古典主義の画家レイトンの作品。
『ヌードの絵画史』. 辰巳出版. p.106.
プシューケーが冥界から持ち帰った小箱。
それを開けてしまったプシューケーは昏睡状態に陥ります。
絵画では、昏睡状態の彼女をクピドが助ける傍らに箱(壺)が描かれ、レイトン卿の絵のように、単に持物(アトリビュート)としても描かれるようです。(参考:『名画の謎を解き明かすアトリビュート・シンボル図鑑 KADOKAWA p.136.)
『プシュケーの結婚』( Psyche’s Wedding ) 1895年 エドワード・バーン=ジョーンズ ブリュッセル王立美術館蔵

『プシュケ―をさらうアモール』( The abduction of Psyche ) 1895年 ウィリアム・ブグロー 個人蔵

引用元:『プシュケ―をさらうアモール』
このような官能的な題材を、ブグローがほうっておくわけもなく、いくつかのヴァージョンを描いている。アモールはプシュケ―と再会後、彼女を天にひきあげる。
池上英洋(著). 『官能美術史 ヌードが語る名画の謎』. 筑摩書房. p.89.
目を閉じて身を任せるプシュケーの背に蝶の羽がありますね。
『アモールとプシュケー、子供たち』( Amor and Psyche, children ) 1890年 ウィリアム・ブグロー 個人蔵

別名の『ファースト・キス』( The first kiss )としても知られていますが、可愛らしい作品ですよね。
愛(アモール)と魂(プシューケ―)の交合を、幼い男女の「無垢」なキスで表していると言われています。
物語の内容からすれば、クピドとプシューケ―は(ある程度)成熟した男女の姿で描かれるものかなと思いますが、本作のように幼い男女の姿で描かれたものもあります。
『クピドの庭に入るプシュケ』( Psyche Entering Cupid’s Garden ) 1903年 ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス ハリス・ミュージアム・アンド・ギャラリー蔵

引用元:『クピドの庭に入るプシュケ』
『黄金の箱を開けるプシュケ』( Psyche Opening the Golden Box ) 1903年 ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス 個人蔵

引用元:『黄金の箱を開けるプシュケ』
ギリシア語で「魂」を意味するプシュケは、2世紀ローマの文人アプレイウスの『黄金のロバ』のなかで、クピドに愛される美しい王女として語られる。これはウィリアム・モリスの物語詩『地上楽園』(1868~1870年)の題材となり、それにもとづいてバーン=ジョーンズが一連の絵を描いている。《黄金の箱を開けるプシュケ》はウェヌスの命令で冥府から黄金の小箱を持ち帰ったが禁を破って箱の蓋を開けてしまう場面、《クピドの庭に入るプシュケ》は物語の初めのほうで、西風ゼビュロスによってクピドの館の入り口に運ばれたプシュケがおそるおそる戸を開ける場面が描かれている。
川端康雄(監修・著). 加藤明子(著). 2015-3-31. 『ウォーターハウス 夢幻絵画館』. 東京美術. p.117.
彫刻
『アモール(クピド)とプシュケー』( Amore e psiche ) 紀元前2世紀の失われた原作に基づく、1世紀の模刻 ローマ、カピトリーニ美術館蔵

引用元:『アモール(クピド)とプシュケ―』 紀元前2世紀の失われた原作に基づく、1世紀の模刻
肉付きの凹凸表現が見事なこの優雅な大理石像は、少年少女のクピドとプシュケ―がキスをしている場面をとりあげている。もともとギリシャ彫刻として知られていたオリジナル作品を、ハドリアヌス帝時代にローマで模刻したもの。他にも類似作例があり、ふたりとも羽をつけているタイプのものがベルリンにある。ナポレオン軍によって持ち去られ、1816年に返還された。
池上英洋・荒井咲紀(著). 『美少女美術史』. ちくま学芸文庫. p.78.
『アモールとプシュケ』( Amor and Psyche ) 1905年 オーギュスト・ロダン エルミタージュ美術館蔵

引用元:『アモールとプシュケ』
『考える人』のロダン作。別ヴァージョンの『アモールとプシュケ』もあります。
アモールに羽が無いようですが、タイトルは『アモールとプシュケ』なのです。
『アモールとプシュケ(アモールのキスで目覚めるプシュケ)』( Psyché ranimée par le baiser de l’Amour ) 1793年 アントニオ・カノーヴァ ルーヴル美術館蔵

引用元:『アモールとプシュケ』 Jean-Pol GRANDMONT CC-BY-4.0
深い眠りに落ちたプシューケーにクピドが接吻し、プシューケーは目覚めます。
クピドの頭をかき抱こうと、プシューケーが伸ばす腕。
巨匠カノ―ヴァは、「愛」と「魂」の結合のその瞬間を彫刻にしました。
上半身を起こし、恋人の姿をそこに見たプシュケ。「もう二度と離れませんように」と伸ばされた腕は、やさしく恋人の首にまわされ自分のほうへと抱き寄せる。そこには若々しく甘美な空間が漂い、見る者の心を奪う。大理石で、これほどになめらかな肌を表現できる彫刻家は、カノ―ヴァだけではないだろうか。V字に開かれた大きな翼が、場面に躍動感を与えている。
『禁断の西洋官能美術史』. 宝島社. p.32.
アントニオ・カノーヴァ( Antonio Canova、アントニオ・カノヴァとも表記。1757年11月1日-1822年10月13日)は、新古典主義の代表するイタリアの彫刻家です。
多くの優れた彫刻を生み出しましたが、ナポレオン・ボナパルトによってフランスに送られた美術品のイタリア送還にも尽力しました。
1815年のことです。
先に挙げたカピトリーニ美術館の彫刻、『アモール(クピド)とプシュケ―』もフランスに持って行かれましたが、後の1816年にイタリアに返還されました。
カノ―ヴァのクピドとプシューケーを描いた作品は、
ナポレオンの祖国侵攻の少し前の1793年、国内最高の彫刻家の地位に登りつめた30代なかばの代表作。ヴィンケルマンの教えに従い、ギリシア彫刻を忠実に模倣して理想化された人体を描きつつ、古代彫刻には見られない繊細なポーズと甘美な哀愁を加味して、絶妙な味わいをかもし出している。
西岡文彦(著). 『絶頂美術館』. マガジンハウス. p.96.
ヨーハン・ヨーアヒム・ヴィンケルマンとは18世紀半ばのドイツの美術考古学者で、「古代ギリシア美術ほど完全な造形は存在しないため画家彫刻家はひたすら模倣するべし」と主張、新古典主義芸術に大きな影響を与えました。
下はカノ―ヴァの作品、『勝利のヴィーナスとしてのパオリーナ・ボルケーゼ』です。
モデルはナポレオン・ボナパルトの実妹で、ボルケーゼ侯爵夫人となったポーリーナ(パオリーナ)の像です。

360度、どの角度から見ても美しいカノ―ヴァの『アモールとプシュケ』ですが、やっぱり正面がいいかな。

引用元:『アモールとプシュケ』 Jörg Bittner Unna CC-BY-3.0

引用元:『アモールとプシュケ』 sailko CC-BY-SA-3.0-migrated CC-BY-2.5
伸ばす腕のラインが綺麗。

引用元:『アモールとプシュケ』 Gautier Poupeau CC-BY-2.0

引用元:『アモールとプシュケ』 Kimberly Vardeman CC-BY-2.0
羽根が透けてる!すごい!
プシューケーの顔

見えにくいプシューケーの表情ですが、ルーヴル美術館のサイトで見ることができます。(ルーヴル美術館『アモールとプシュケ』)
- 『禁断の西洋官能美術史』 宝島社
- 井出洋一郎(著). 2011-6-26. 『ギリシア神話の名画はなぜこんなに面白いのか』. 中経の文庫.
- 『性愛の西洋美術史』 海野弘・平松洋(監修) 洋泉社MOOK
- 『美少女美術史』 池上英洋・荒井咲紀(著) ちくま学芸文庫
- 『官能美術史 ヌードが語る名画の謎』 池上英洋(著) 筑摩書房
- 『ヌードの絵画史』 辰巳出版
- 『【名画】絶世の美女 ヌード』 平松洋(著) 中経の文庫
- 川端康雄(監修・著). 加藤明子(著). 2015-3-31. 『ウォーターハウス 夢幻絵画館』. 東京美術.
- 『絶頂美術館』 西岡文彦(著) マガジンハウス
- 平松洋(著). 2015-9-28. 『名画の謎を解き明かすアトリビュート・シンボル図鑑』. KADOKAWA.
コメント
コメント一覧 (26件)
id:Miyukey様
いえいえご謙遜なさいますな( ̄▽ ̄)
美しいバラの花、風景の写真に癒されます。
本当に。以前のような世界ではなくなっても、移動の自由がある社会に戻って欲しいですね。
写真の腕前なんて、とんでもないです。
いつも私の薔薇の写真などお褒め頂いて、嬉しく思っています。^^
ありがとうございます!
本当に、早く自由に旅行できる安全な世の中が戻って来てほしいですね。
またハンナさんのブログを読ませて頂くのを楽しみにしています☆^^
id:Miyukey様
見て下さって有難うございます!!
写真の撮り方にもよると思いますが、id:Miyukey様の腕前なら、きっともっとカノ―ヴァの彫刻を美しく撮ることが出来ると思います!
ワクチンが出来たりして、早く世界が平和になって、各地を自由に行き来出来るようになって欲しいですね。
今回も有難うございました。
またどうかお付き合いくださいませ。
美しい!素晴らしい芸術作品の数々にため息が出ました。
カノーヴァのプシュケーとクピドは、大好きな歌手ビヨンセの写真で知っていて、(俗っぽくてすみません!)
いつか本物を見たい作品の一つです。
この素敵な物語は、知りませんでした!^_^
勉強になりました!ありがとうございます(o^^o)
ko-todo (id:ko-todo)様
ごめんなさい!返信のko-todo (id:ko-todo)「様」が無く、呼び捨てでした!!
まどろみ (id:madoromi-life)様
改めまして、コメント有難うございました。
一点私の思い違いがございました。
私の「アレ」、別件でした(;’∀’)。
今のところ特に害はございませんので、状況を静観中です。
ご指摘いただいた件は若干想像していたものに近かったです。今後は気を付けますね。
お気遣いいただき有難うございます。
ko-todo (id:ko-todo)
返信遅くなって申し訳ありません。
コメント有難うございました。
そうですね、時代時代で美の定義って違いますものね。確かに私も生まれる時代を間違えた体型ですが、現代は美の基準が一つだけじゃない!!良かったあ~( ̄▽ ̄)
後は熟女というだけで敬われる時代の到来を待つのみです。
これ程美しい作品で、多くの人が一度は目にしたことがあるものだと思うのに、日本で出ているカノ―ヴァに関する書籍は驚くほど少ないです。
官能的であり、魂が求める不滅の愛の姿はあらゆる角度から見ても素晴らしいです。
若い頃本物を観て、しかもその後何度も見ているのに、「すげー」「きれー」しか思わなかったかつての自分が今になってかなり情けない…。
どうかまた次もお付き合いくださいませ。
有難うございました。
まどろみ (id:madoromi-life)様
このような若者の裸体満載ブログにご訪問下さいまして、誠に有難うございます。
返信遅くなって申し訳ありません。
慎み深い自称淑女の貴女様、ご満足いただけましたでしょうか。
「脱いじゃった」発言でソッコー、フィルターがかかってしまう某実力派ブログ程の破壊力はございませんが、じっくりがっつりご堪能いただけましたなら幸いです。
お子ちゃま発言には星ではなく、思わず愛という名の鞭を差し上げようかと思いましたが、何万といる貴方様のファンを敵に回す勇気と根性は無く、「あ、お子ちゃまね」と静観という名のスルーだけさせていただきました。
今回も有り難いお言葉を賜り、光栄でございます。
妙なストレスは抱えぬよう、次回もまたどうかよろしくお願い致します。
だるころ9216 (id:darucoro9216kun)様
返信遅くなってしまい、申し訳ありません。
コメント有難うございました。
恐らく、多くのひとがだるころさんの意見に賛成だと思います。
どなただったか、本を描かれている方が仰っていましたが、カノ―ヴァの彫刻は、目覚めたプシュケ―とアモールの、これから来る愛と魂の結合(接吻)によるエクスタシーを予感させるものではないかと。
魂が震えるほどの愛、ということですね。
今回も読んでくださって有難うございました。
またよろしくお願い致します。
id:kagenogori様
返信遅くなって申し訳ありません。
コメント有難うございました。
乙女クエスト物、まさしくラヴストーリーの王道と言える筋立てですよね( ̄▽ ̄)。
どの国の神話にも同じようなものがあるそうですが、女性が主人公というのは少ないそうです。
そのヒロインのプシュケ―が可憐でないわけがありません。どの子も可愛く描かれていますよねー。
「見てはいけない」「開けてはいけない」タブーを犯してしまう彼女に突っ込みを入れてはなりません(笑)。
人間とは誘惑に駆られ過ちを犯す弱いものだから、というわけです。
またぜひよろしくお願い致します。
有難うございました。
森下礼 (id:iirei)様
返信遅くなって申し訳ありません。
そうです、プシュケ―(psykhe)は「精神」、psychologyの語源ですもんね。こういう語源もの、それに対する西洋文化の捉え方、面白いです( ̄▽ ̄)。
私には深過ぎる神話の世界ですが、この乙女クエスト物はシンプルにラヴストーリーとしても楽しめます(^^)。
プシュケ―が破る「~してはいけない」禁(「見るな」のタブー)、何度も同じ過ちを繰り返してしまう人間の弱さを描いていると言われますが、しかし、「誤って」自らの胸を愛の矢で傷付けてしまうクピドもカンペキでは無いのだなと思って興味深いです。
それとも、ふたりが愛し合う「運命には抗えない」のでしょうか。
今回も読んで下さって有難うございました。
schun (id:schunchi2007)様
返信遅くなって申し訳ありません。
『アモールとプシュケー』、神話の時代から多くの人に愛されただけあって、たくさんの絵画や彫刻がありますよね!どのプシュケ―も可憐で、ひたむきな愛をアモールに捧げているように見えますが、愛の神アモールは幼児から青年まで、実に様々な姿をしています。アモール、というより「キューピッド」の変遷史も面白いです。
またどうかお付き合いくださいませ。
有難うございました。
佐馬鷹 (id:coatsofarms)様
返信遅くなって申し訳ありません。
ダヴィッドのクピドの顔が「スッキリ」感に溢れているように見えて、突っ込むとこか笑うとこなのかわからず、結局スルーしときました(笑)。弟子たちの「クピドとプシュケ―」を挙げといて、師匠のは出さないってのもねえ(笑)
ウィリアム・ブクローのアモールは自分でも俺イケメン!て思ってますよ。
この間言ってましたもん。自分で。
イケメン無敵って。
今回も見て下さって有難うございました(笑)。
Pちゃん (id:hukunekox)様
返信遅くなってごめんなさい💦いつも見てくれて有難うございます。
若かりし頃から何回かこのカノ―ヴァの彫刻は観ていた筈ですが、今以上に見方が浅く今いち(-_-;)。全く、勿体無い見方をしていたんだなと思います。
カノ―ヴァの彫刻、プシュケ―の伸ばした腕が実に美しく、愛の情景が胸に迫ります。
ウォーターハウスの絵、私も大好きです。『パンドラ』と間違えられるそうですが、美しいですよね( ̄▽ ̄)。
楽しんでいただけたなら嬉しいです。
有難うございました(≧◇≦)。
まーたる (id:ma-taru)様
今回も返信遅くなりまして申し訳ありません。
そうそう、仰るように艶めいている中にも、プシュケ―の純愛が見えて、とても素敵ですよね(≧◇≦)。
物語は「女クエスト物」と言われているようですが、難題をクリアして恋人に辿り着く、ラストはご褒美のように愛する人がやってきて彼女を救う、というのはまさに王道のラヴストーリーと言えましょう。
眠りから目覚めたプシュケ―がクピドの姿を見た瞬間を描いたカノ―ヴァの彫刻作品は、この話を知っていると更に胸に迫りますよね。
実物を見た時はまだ若くて、「すごいねー、綺麗だねー。どうやって彫ったのかな」くらいしか思わなかったのですが、改めて観ると「ああ、勿体無い見方をしていた」と思わずにいられません( ;∀;)。
ついつい長くなってしまう記事ですが、どうかまたお付き合いくださいませ。よろしくお願い致します。
石山藤子 (id:genjienjoy)様
お返事遅くなってしまって申し訳ありません。
今回も見ていただいて有難うございました。
「愛と魂の結合」、「悦び」とのことを知っていても知らなくても、少女が困難を乗り越え、最後に愛する恋人に辿り着くというこのお話自体はとても面白く、まさにラヴストーリーの王道ですよね( ̄▽ ̄)。どの作品も、ひたすらに恋人を愛するプシュケ―の姿に見えます。
私もカノ―ヴァのプシュケ―の表情が見たかったのですが、Wikipediaの画像からはこれ以上が探せませんでした(´;ω;`)
実物を見たことがあるのですが、表情までは覚えていない…。当時は如何に浅く観ていたかを思い知らされます。自分が残念。
ぜひまたお付き合いください。
よろしくお願い致します。
年代によって、美しい体形の定義が変わる様で…。
私は、生まれる時代を間違えた様ですww
カノーヴァの彫像…
想いまで彫り込まれている様な…。
うんうん^^
どの角度から見ても…
愛おし気な表情も…
逆光でも…
一部の隙も無く美しい。。。
ハンナさ~ん、こんばんは☆
前回の流れから造形美の作品が来る?では次は何?とワクワク(#^.^#)
Psȳchēはどんな作品でも値が付くんですよ(≧▽≦)裸婦は嫌という人でも
これなら良し、という人が世界各国に本当に多くて、
ハンナさん同様、愛されキャラですね💖
Psȳchē=官能的 お子ちゃまランチのわたくしには、チト早い?
「ウソおっしゃい!」の突っ込みは無し(笑)自称、永遠の淑女ヾ(≧▽≦)ノ
ぶっ飛んでるコメントだったらすみません(^^;)
後日消去でぶった切りをお願いします💦
「愛」と「魂」は似てるけど全く違うもの何でしょうねぇ。プシュケーは美しいだけじゃなく、困難を解決できる(みんな守ってあげたいと思うのだから、清らかな心の持ち主なのでしょう)
アモールは絵になりますねぇ。翼のせいじゃ無く表情がとってもいいです。
何回か観ても二人の中に入り込めない感じが、たまらなくまた観たい衝動に駆られます。
「キスをしてしまわない」天と地(口と口)の空間が何とも言えない甘い香りが漂ってますね。
キスをしてたら、つまらない気がします。
こんなキスを死ぬ前に…出来たらいいなぁ〜。
プシュケーだけでこんなに多くの作品があるんですね!
波乱万丈の愛の物語。たしかに創作意欲をかき立てるんでしょうね。
無理難題を押し付けられる度に、様々な助力が得られて解決、というのは出雲のオオクニヌシにも似ているような気がします。
ワタシもプシュケーが好きに(笑)なりました(^ω^)
ありがとうございます(#^^#)
私は大学時代にこの物語を知ったのですが、少々長い説話でしたが、飽きずに最後まで読みました。さすがギリシャ神話、人間臭いですね。
プシュケーが魂、精神を意味することは、心理学:psychology(綴り、誤っているかも)から類推したのですが、精神と愛という「大見出し」は、なかなかに印象に残り、興味尽きせぬお話ですよね。それにしても、「愛憎の矢」を司るクピドさえ、その道具には逆らえないというのも面白いです。
おはようございます!!
『アモーレとプシュケー』だけでもいろいろな構図や、感じがあるんですね。
まったく違うものもあるし(笑)。
現代で描かれるキューピッドは、かわいいものが多く、昔は、キューピッドはかわいいものっていうイメージが定着していたんですが、
こういう絵画を見るようになってから、大人チックなキューピッドのが多いんだなって感じました。
時代の違いかもしれませんね。(笑)。
今日もお勉強になりました!!
私の修行が足りないのでしょうか。
スケベ心で見始めたことがそもそも良くないことは自覚しております。
が!
クピド、アムールの表情になんだかプリプリしてきましたぞ。
ジャック=ルイ・ダヴィッド作でのアムールの顔。
してやったり、というつぶやきが聞こえてきそうじゃないですか。
ウィリアム・ブクロー作でのアモールのイケメンぶり。
こいつ、絶対自分でもイケメンと思ってますよ。
そうとしか思えません。
以上、ひがんでばかりのおっさんでした。
ハンナさん✨こんばんは😊
クビドとプシュケこんなに描かれて作られていたことに驚きました(*^^*)
やはり愛の象徴だからでしょうか?説明が丁寧にあったので、理解してから画像をみると、本当に美術館に来たようで楽しい♬
知識がないので、ただこの中で一枚飾れるとしたら、、カナーヴァの彫刻から目が離せないわぁw
黄金の箱を開けるプシュケの絵も好きです😊
今日も素敵な美術品見せて頂いてありがとうございました✨
こんばんは(о´∀`о)
プシュケーとクピドの愛の物語、艶めいた中にも純愛さも見えてすごくドキドキしました(*´∀`*)
ギリシャ神話のお話は神秘的で耽美的、そしてそれを絵画や彫刻が余すところなく表現しているのが本当に素晴らしいと思います❗️
同じ人物を題材にしていても、作者によって印象がずいぶん違うのですね(*´꒳`*)
『アモーレとプシュケー 子供たち』
めちゃくちゃ可愛い💕
子どもだけどどこか大人びても見える二人の表情に見入ってしまいました。
カノーヴァの『アモーレとプシュケー』、プシュケーのアモーレに伸ばされた腕の美しいこと❗️
そして優しく引き寄せられるアモーレの表情がまた愛に満ちてますねぇ(●´ω`●)
人を愛しく思う、思われるって素晴らしいなぁとしみじみ思いました。
今回もすごく読み応えがありました❗️
ハンナさん、ありがとうございますヽ(*^ω^*)ノ
梅雨時で気温の変化もありますが、体調に気をつけてお過ごし下さいね(*´∀`*)
キューピッドとプシュケーの話、大好きです(*⌒∇⌒*)
ふたりの結婚は「愛」と「魂」の婚礼で
そこから「喜び」が生まれたという解説が好きでした。
どの絵画も彫刻も、美しいです。
裸体の男女が描かれているのでエロティックかと思いきや
「ただ、美しいな」と思いました。
アモールのキスで目覚めるプシュケの彫刻
アモールの表情がステキです。
プシュケの顔も見たかったな。