テューダー朝ファンの方、王侯貴族の人差し指に注目!です。
目次
ハンス・ホルバイン(子)による『ヘンリー8世の肖像』
ヘンリー8世(1491 – 1547) Portrait of Henry VIII of England, Ritratto di Enrico VIII 1540年 ハンス・ホルバイン(子) 国立古典絵画館蔵
引用元:イングランド王ヘンリー8世
国立絵画館 Ritratto di Enrico VIII
この時代、王侯貴族の人差し指の指輪は、「人を指揮するシンボルと考えられ」るそうです。
なお人差し指の指輪は人を指揮するシンボルと考えられ、この時代の王侯貴族には一般的な傾向である。王は宮廷画家だけでなく、宝石職人を雇っていたことから、それを身に付け、肖像画を描かせることによって、王の権威を高めようとしていることがわかる。
浜本隆志(著). 2018-8-30.『指輪の文化史』. ふくろうの本 河出書房新社. p.73.
それでは、このイングランド国王とその妻たちの人差し指に注目して見てみましょう。
ヘンリー8世 Portrait of Henry VIII 1537年頃 ハンス・ホルバイン(子) ティッセン=ボルネミッサ美術館蔵
引用元:ヘンリー8世
ティッセン=ボルネミッサ美術館 Portrait of Henry VIII of England
ヘンリー8世の四人目の妃となったアン・オブ・クレーヴズ。
この絵は、ヘンリー8世に派遣されたホルバインが描いた、「お見合い肖像画」です。
アンナ・フォン・クレーフェ(アン・オブ・クレーヴズ, 1515-1557) Portrait d’Anne de Clèves, reine d’Angleterre, quatrième épouse de Henri VIII 1539年 ハンス・ホルバイン(子) ルーヴル美術館蔵
引用元:アン・オブ・クレーヴズ
ルーヴル美術館 Portrait d’Anne de Clèves (1515-1557), reine d’Angleterre, quatrième épouse de Henri VIII
ヘンリー8世妃アン・オブ・クレーヴズ(アンナ・フォン・クレーフェ)が着る1530年代のハイ・ファッション
ヘンリー8世の五人目の妻、キャサリン・ハワード。
今のところ「キャサリン・ハワードの肖像画」は無いといわれているそうですが、この細密画の女性が着けている首飾りから、この女性がキャサリン・ハワードである可能性は高そうです。
キャサリン・ハワードとされている女性の肖像 Portrait of a Lady, perhaps Katherine Howard (1520-1542) 1540年頃 ハンス・ホルバイン(子) ロイヤル・コレクション蔵
引用元:キャサリン・ハワードとされている女性の肖像
ロイヤル・コレクション Portrait of a Lady, perhaps Katherine Howard (1520-1542) c. 1540
キャサリン・ハワード? ホルバインの細密肖像画(ミニアチュール / ミニアテュア)
これって、ハンス・ホルバイン(子)の絵にだけ、人差し指に指輪があるんでは?と思ったあなた。
同じ時代の、別の画家による肖像画もご用意しました。
まずは、ヘンリー8世の妹 メアリー王女(後のフランス王妃)の指からです。
メアリー・テューダー (マリー・ダングルテール, 1496 – 1533)Portrait de Marie Tudor, reine de France 16世紀 Jean Perréal に帰属
引用元;メアリー・テューダー
ルイ12世妃マリー・ダングルテールの「胎児管理人」
アントニス・モルによる、ヘンリー8世の娘でイングラド女王メアリー1世の肖像でも、人差し指に指輪が見られますね。
イングランド女王メアリー1世(1516 – 1558) María Tudor, reina de Inglaterra 1554年 アントニス・モル プラド美術館蔵
引用元:メアリー1世
プラド美術館 María Tudor, reina de Inglaterra
1553年、9日間女王レディ・ジェーン・グレイの処刑
同じくヘンリー8世の娘で、イングラド女王となったエリザベス1世。
豪華な衣装ですが、人差し指にもぜひご注目を。
即位の際のエリザベスを描いた肖像画 Queen Elizabeth I 1600年頃 ナショナル・ポートレート・ギャラリー蔵
引用元:即位の際のエリザベスを描いた肖像画
ナショナル・ポートレート・ギャラリー Queen Elizabeth I
この時代をイメージしたイラストを描かれる際には、ぜひこのトリビアをご活用ください。
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