キャサリン・ハワード? ホルバインの細密肖像画(ミニアチュール / ミニアテュア)

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イングランドの宮廷で活躍したドイツ出身の画家・ホルバインは、細密肖像画にもその才能を発揮しました。ホルバインの作品のなかに、ヘンリー8世の五番目の妃だったキャサリン・ハワードではないかと言われている肖像画があります。彼女の着けているネックレスと似たものを、別の王妃も着けています。

キャサリン・ハワードとされている女性の肖像( Portrait of a Lady, perhaps Katherine Howard ) 1540-1541年頃 ハンス・ホルバイン(子) ロイヤル・コレクション蔵
キャサリン・ハワードとされている女性の肖像( Portrait of a Lady, perhaps Katherine Howard ) 1540-1541年頃 ハンス・ホルバイン(子) ロイヤル・コレクション蔵
目次

キャサリン・ハワード? の細密肖像画

英国のロイヤル・コレクションにあるこの細密肖像画の大きさは、直径 5 ~ 6 ㎝ ほど。 

この女性は、ヘンリー8世の五番目の妃キャサリン・ハワードではないかと言われています。

今まで「これがキャサリン・ハワードだ」と断言できる肖像画は無いとされてきましたが、近年、歴史学者の方が、彼女が着けているネックレスから、この肖像画は“キャサリン・ハワードである”と確認したとのことです。

大変よく似たネックレスを、他の王妃も着けています。

キャサリン・ハワード( Katherine Howard, 1521年?-1542年2月13日)

キャサリン・ハワードとされている女性の肖像( Portrait of a Lady, perhaps Katherine Howard ) 1540-1541年頃 ハンス・ホルバイン(子) ロイヤル・コレクション蔵
キャサリン・ハワードとされている女性の肖像( Portrait of a Lady, perhaps Katherine Howard ) 1540-1541年頃 ハンス・ホルバイン(子) ロイヤル・コレクション蔵

引用元:キャサリン・ハワードとされている女性の肖像

ロイヤル・コレクション:Portrait of a Lady, perhaps Katherine Howard (1520-1542) c. 1540

イングランドの国王ヘンリー8世の四番目の王妃、アン・オブ・クレーヴズの侍女のひとりだったキャサリン・ハワード。

その性的魅力がヘンリー8世の目に留まり、結婚。

キャサリン・ハワードはヘンリー8世に溺愛されますが、後に姦通の罪で斬首されてしまいます。

今でもハンプトン・コート宮殿の廊下には、助けを求めて逃げるキャサリンの幽霊が出るそうです。

キャサリン・ハワードの細密肖像画( Portrait Miniature of Katherine Howard Mary Tudor, Queen of France, sister of Henry 8th ) 1540年頃 ハンス・ホルバイン(子) Horace Walpole's Strawberry Hill
キャサリン・ハワード(メアリー・テューダー?)の細密肖像画( Portrait Miniature of Katherine Howard Mary Tudor, Queen of France, sister of Henry 8th ) 1540年頃 ハンス・ホルバイン(子) Horace Walpole’s Strawberry Hill

引用元:キャサリン・ハワードの細密肖像画

イエール大学ルイス・ウォルポール図書館:Portrait Miniature of Katherine Howard / Mary Tudor, Queen of France, sister of Henry 8th

「キャサリン・ハワード」となっていますが、タイトルに「メアリー・テューダー、フランス王妃、ヘンリー8世の妹」ともあります。

メアリー・テューダーはヘンリー8世の妹で、フランス王ルイ12世に嫁いだ女性です。フランス名ではマリー・ダングルテールといいます。

ルイ12世妃マリー・ダングルテールの「胎児管理人」

ネックレスから「キャサリン・ハワードの肖像画であると確認」

こちらの女性はジェーン・シーモア( Jane Seymour, 1508年-1537年10月24日)。ヘンリー8世の三番目の妃です。

三番目の王妃ジェーン・シーモアの肖像画

ヘンリー8世妃ジェーン・シーモア( Jane Seymour, Queen of England, 1508年-1537年10月24日) 1536年頃 ハンス・ホルバイン(子) 美術史美術館蔵
ヘンリー8世妃ジェーン・シーモア( 1508年-1537年10月24日) 1536年頃 ハンス・ホルバイン(子) 美術史美術館蔵

引用元:ヘンリー8世妃ジェーン・シーモア

美術史美術館:Jane Seymour (um 1509-1537)

細密肖像画ではありませんが、この絵もハンス・ホルバイン(子)によるものです。

ジェーン・シーモアの首に輝く、豪華なネックレスにご注目ください。

ジェーン・シーモア 1536年頃 ハンス・ホルバイン(子) ロイヤル・コレクション蔵
ジェーン・シーモア 1536年頃 ハンス・ホルバイン(子) ロイヤル・コレクション蔵

引用元:ジェーンのドローイング

ロイヤル・コレクション:Queen Jane Seymour (1508/9-1537) c.1536-7

ホルバインの絵に描かれたネックレス
ホルバインの絵に描かれたネックレス

引用元:ネックレス Primaler CC-BY-SA-4.0

左と中央はジェーン・シーモアの肖像画の中のもの。右は「キャサリン・ハワードではないか」とされている女性のネックレスです。

こうして並べてみるととてもよく似ていることがわかります。

ということは、やはりあの細密肖像画の女性はキャサリン・ハワードなんでしょうかね。

「ミニアチュール」または「ミニアテュア」

ニコラス・ヒリアードの自画像( Earliest selfportrait of Nicholas Hilliard ) ミニアチュール 1577年頃 ヴィクトリア&アルバート美術館蔵
ニコラス・ヒリアードの自画像 ミニアチュール(直径: 41mm) 1577年頃 ヴィクトリア&アルバート美術館蔵

引用元:ニコラス・ヒリアードの自画像

ヴィクトリア&アルバート美術館:Self-portrait, aged 30

ニコラス・ヒリヤードの『エリザベス女王』の肖像画エリザベス1世の肖像画に描かれた「ペリカン」「フェニックス」「蛇」

エリザベス1世 ミニアチュール(高さ 4.5 cm × 幅 3.7 cm) ニコラス・ヒリヤード ヴィクトリア&アルバート美術館蔵

引用元:エリザベス1世

ヴィクトリア&アルバート美術館:Portrait of Queen Elizabeth I

アンティーク好きの方なら、「ミニアチュール( miniature )」という言葉の方が馴染みがあるのはないかと思われます。

現在、「ミニチュア」という言葉は日常的に日本語のなかに使われていますが、小型絵画を「ミニアテュア( miniature )」と呼ぶようになったのは17世紀からなのだそうです。

イギリス美術

高橋裕子氏の著書『イギリス美術』ではそのミニアテュアの語源に触れられています。

中世の写本装飾から、エリザベス1世の細密肖像画で有名なニコラス・ヒリアード(1547年-1619年)に至る話も面白いです。ご興味のある方は是非お読みになってください。 

ハンス・ホルバインによる肖像画と細密肖像画

ハンス・ホルバイン(子)( Hans Holbein ( der Jüngere ), 1497年/1498年-1543年)

ハンス・ホルバイン(子)のミニアチュール 16世紀後半 ウォレス・コレクション蔵
ハンス・ホルバイン(子)のミニアチュール(作者不詳 ハンス・ホルバイン(子)にちなむ) 16世紀後半 ウォレス・コレクション蔵

引用元:ハンス・ホルバイン(子)のミニアチュール

ウォレス・コレクション:Hans Holbein the Younger

 かつてホルバイン作とされていた肖像画の中に、現在は追従者に帰せられているものが少なからずあることは、同時代におけるホルバインの影響力の強さをうかがわせる。しかし、彼の死後、十六世紀後半のイギリス絵画は、ホルバインの作風の二つの特性、つまり冷徹な写実性と重厚な記念碑性のどちらとも異なった性格を強める。瀟洒しょうしゃな細密肖像画(ミニアテュア)が全盛をきわめるのである。が、意外なことに、その展開を準備したのもホルバイン自身だった。

彼はヘンリー八世の宮廷に仕えていたフランドル出身の細密画家から技術を学び、板に油彩の大規模な肖像画を手がけるかたわら、直径数センチの子牛皮紙ヴェラムの円形画面に水彩でモデルの胸像を描く、細密肖像画の制作にものりだしていたのである。

高橋裕子(著). 1998-4-20. 『イギリス美術』. 岩波新書. p.45.

「ヴェラム(vellum)」とは、子牛などの皮をなめして作った上質な「皮紙」のことです。

現在は主に表紙の材料として使われますが、昔は写本の用紙としても用いられました。

南ドイツ、アウクスブルク生まれのハンス・ホルバイン(子)は、イングランドでヘンリー8世の宮廷画家として活躍しました。

ヘンリー8世を始め、『デンマークのクリスティーナ』や『アン・オブ・クレーヴズの肖像(アンナ・フォン・クレーフェの肖像)』、『エラスムス』『トマス・モア』など多くの優れた肖像画を残しています。

イングランド王ヘンリー8世( Ritratto di Enrico VIII ) 1540年 ハンス・ホルバイン(子) ローマ、国立絵画館蔵

イングランド王ヘンリー8世(1491年-1547年) 1540年 ハンス・ホルバイン(子) ローマ、国立絵画館蔵
イングランド王ヘンリー8世(1491年-1547年) 1540年 ハンス・ホルバイン(子) ローマ、国立絵画館蔵

引用元:イングランド王ヘンリー8世

国立絵画館:Ritratto di Enrico VIII

イングランド王ヘンリー8世(1491年-1547年)。後の女王、メアリー1世、エリザベス1世の父。

hanna and books では指輪に注目肖像画「ヘンリー8世」の指注目『指輪の文化史』

『デンマークのクリスティーナ、ミラノ公妃』( Christina of Denmark, Duchess of Milan ) 1538年 ハンス・ホルバイン(子) ロンドン、ナショナル・ギャラリー蔵

『デンマークのクリスティーナ、ミラノ公妃』( Christina of Denmark, Duchess of Milan ) 1538年 ハンス・ホルバイン(子) ロンドン、ナショナル・ギャラリー蔵
『デンマークのクリスティーナ、ミラノ公妃』 1538年 ハンス・ホルバイン(子) ロンドン、ナショナル・ギャラリー蔵

引用元:『デンマークのクリスティーナ、ミラノ公妃』

ナショナル・ギャラリー:Christina of Denmark, Duchess of Milan

王妃ジェーン・シーモアを亡くしたヘンリー8世は次のお妃を探し始めます。

『デンマークのクリスティーナ』はヘンリー8世がホルバインに描かせた「お見合い肖像画」。

ホルバインの傑作のひとつ『デンマークのクリスティーナ』狂女王フアナの孫娘『デンマークのクリスティーナ』

『アンナ・フォン・クレーフェの肖像』( Portrait d’Anne de Clèves, reine d’Angleterre, quatrième épouse de Henri VIII ) 1539年頃 ハンス・ホルバイン(子) ルーヴル美術館蔵

『アンナ・フォン・クレーフェの肖像』( Portrait d’Anne de Clèves, reine d’Angleterre, quatrième épouse de Henri VIII ) 1539年頃 ハンス・ホルバイン(子) ルーヴル美術館蔵
『アンナ・フォン・クレーフェの肖像』 1539年頃 ハンス・ホルバイン(子) ルーヴル美術館蔵

引用元:アン・オブ・クレーヴズの肖像画

ルーヴル美術館:Portrait d’Anne de Clèves (1515-1557), reine d’Angleterre, quatrième épouse de Henri VIII

アン・オブ・クレーヴズ( Anne of Cleves, 1515年9月22日-1557年7月17日)、ドイツ語名をアンナ・フォン・クレーフェというこの女性はヘンリー8世の四番目のお妃となった人物です。

ルーヴル美術館所蔵の肖像画も『デンマークのクリスティーナ』と同様、ヘンリー8世に向けたお見合い肖像画です。

ヘンリー8世はアンの肖像画を見て結婚を決めましたが、アン本人を見たヘンリーは「肖像画と違う!」と言ったとか。

関連記事実物より美人?『アンナ・フォン・クレーフェの肖像』(ハンス・ホルバイン(子))

アン・オブ・クレーヴズ関連ヘンリー8世妃アン・オブ・クレーヴズ(アンナ・フォン・クレーフェ)が着る1530年代のハイ・ファッション

クラナッハによるアンの姉の肖像画アン・オブ・クレーヴズの姉、ザクセン選帝侯妃ジビュレの肖像画

アン・オブ・クレーヴズの細密肖像画 1539年 ハンス・ホルバイン(子) ヴィクトリア&アルバート美術館蔵

アン・オブ・クレーヴズ 1539年 ヴィクトリア&アルバート美術館蔵
アン・オブ・クレーヴズの細密肖像画 1539年 ハンス・ホルバイン(子) ヴィクトリア&アルバート美術館蔵

引用元:ミニアテュアボックスに描かれたアン・オブ・クレーヴズ

ヴィクトリア&アルバート美術館:Portrait miniature of Anne of Cleves (1515-1557), set in a turned ivory box

ミニチュアボックス 1539年 ヴィクトリア&アルバート美術館蔵
ミニチュアボックス 1539年 ヴィクトリア&アルバート美術館蔵

引用元:ミニチュアボックス The_Arty_Facts CC-BY-SA-2.5 

ロイヤル・ブルーを背景に描かれているアン。

このボックスの直径は 4.6 ㎝ ほど。

ルーヴル美術館にある彼女の「お見合い肖像画」と、恐らく同時期に制作されたようです。 

ちなみに、お見合い肖像画の大きさは高さ 65 ㎝、幅 48 ㎝です。

テューダー朝の人びとの肖像

ロッテルダムのエラスムス( Bildnis des Erasmus von Rotterdam “im Rund” ) 1532年 ハンス・ホルバイン(子) バーゼル美術館蔵

ロッテルダムのエラスムス( Bildnis des Erasmus von Rotterdam "im Rund" ) ミニアチュール(直径 14.2 cm) 1532年 ハンス・ホルバイン(子) バーゼル美術館蔵
ロッテルダムのエラスムス( Bildnis des Erasmus von Rotterdam “im Rund” ) 1532年 ハンス・ホルバイン(子) バーゼル美術館蔵

引用元:ロッテルダムのエラスムス

バーゼル美術館蔵:Bildnis des Erasmus von Rotterdam “im Rund”

ミニアチュールの直径は 14.2 cm。 

ネーデルラント出身の人文主義者で、『痴愚神礼賛』の著者、デジデリウス・エラスムス( Desiderius Erasmus Roterodamus, 1466年10月28日-1536年7月12日)。

「ロッテルダムのエラスムス」とも呼ばれます。

Mrs Jane Small, formerly Mrs Pemberton 1536年頃 ハンス・ホルバイン(子) ヴィクトリア&アルバート美術館蔵

Mrs Jane Small, formerly Mrs Pemberton 1536年頃 ハンス・ホルバイン(子) ヴィクトリア&アルバート美術館蔵
Mrs Jane Small, formerly Mrs Pemberton 1536年頃 ハンス・ホルバイン(子) ヴィクトリア&アルバート美術館蔵

引用元:Mrs Jane Small, formerly Mrs Pemberton

5 ~ 6 cm の大きさの肖像画。いつまでも眺めていたいです。

また、絵だけでなく蓋などに施された装飾もじっくり堪能したいものですね。

この美女には「ジェーン・スモール夫人( Mrs Jane Small, formerly Mrs Pemberton )」との名前が付けられています。

Recently, however, the evidence has been reinterpreted, and the more likely explanation is that the sitter was Mrs Jane Small, whose maiden name was Pemberton. Jane was the wife of a prosperous London merchant, Nicholas Small, and they were close neighbours of Holbein. It is not known if she was painted for a particular occasion, or why she is shown wearing a red flower and two ears of corn and holding a leaf.

https://collections.vam.ac.uk/item/O16583/mrs-jane-small-formerly-mrs-portrait-miniature/

Google翻訳:しかし、最近になって証拠が再解釈され、シッターは旧姓ペンバートンのジェーン・スモール夫人だったという説明のほうが有力です。ジェーンはロンドンの裕福な商人、ニコラス・スモールの妻であり、彼らはホルバインの隣人でした。彼女が特定の機会のために描かれたのか、あるいはなぜ彼女が赤い花とトウモロコシの穂を2つ着け、葉を持っているように描かれているのかは不明である。)

Ein Hofbediensteter König Heinrichs VIII 1534年 ハンス・ホルバイン(子) 美術史美術館蔵

Ein Hofbediensteter König Heinrichs VIII 1534年 ハンス・ホルバイン(子) 美術史美術館蔵
Ein Hofbediensteter König Heinrichs VIII 1534年 ハンス・ホルバイン(子) 美術史美術館蔵

引用元:Ein Hofbediensteter König Heinrichs VIII

美術史美術館:Ein Hofbediensteter König Heinrichs VIII.

「ヘンリー8世の宮廷使用人」とのことです。

上着には RとHのイニシャル入り。

Die Frau eines Hofbediensteten König Heinrichs VIII 1534年 ハンス・ホルバイン(子) 美術史美術館蔵

Die Frau eines Hofbediensteten König Heinrichs VIII 1534年 ハンス・ホルバイン(子) 美術史美術館蔵
Die Frau eines Hofbediensteten König Heinrichs VIII 1534年 ハンス・ホルバイン(子) 美術史美術館蔵

引用元:Die Frau eines Hofbediensteten König Heinrichs VIII

美術史美術館:Die Frau eines Hofbediensteten König Heinrichs VIII.

「ヘンリー8世の宮廷使用人の妻」とのことです。

第2代・第3代サフォーク公爵の細密肖像画

第2代サフォーク公爵ヘンリー・ブランドンの細密肖像画 1541年頃 ハンス・ホルバイン(子) ロイヤル・コレクション蔵

第2代サフォーク公爵ヘンリー・ブランドン ロイヤル・コレクション蔵
第2代サフォーク公爵ヘンリー・ブランドン 1541年頃 ハンス・ホルバイン(子) ロイヤル・コレクション蔵

引用元:ヘンリー・ブランドン

ロイヤル・コレクション:Henry Brandon, 2nd Duke of Suffolk (1535-1551) c. 1541

第2代サフォーク公爵ヘンリー・ブランドン( Henry Brandon, 2nd Duke of Suffolk, 1535年9月18日-1551年7月14日)。

こちらの大きさも6㎝以下。肖像画を囲む装飾がとても素敵です(ロイヤル・コレクションのサイトで見られます)。

第3代サフォーク公爵チャールズ・ブランドンの細密肖像画 1541年頃 ハンス・ホルバイン(子) ロイヤル・コレクション蔵

第3代サフォーク公爵チャールズ・ブランドンの細密肖像画 1541年頃 ハンス・ホルバイン(子) ロイヤル・コレクション蔵
第3代サフォーク公爵チャールズ・ブランドンの細密肖像画 1541年頃 ハンス・ホルバイン(子) ロイヤル・コレクション蔵

引用元:チャールズ・ブランドン

ロイヤル・コレクション:Charles Brandon, 3rd Duke of Suffolk (1537/8-1551) Signed and dated 1541

第3代サフォーク公チャールズ・ブランドン( Charles Brandon, 3rd Duke of Suffolk, 1537年10月12日-1551年7月14日)。

1545年に兄ヘンリーが第2代サフォーク公爵となりますが、ヘンリーは1551年7月14日に病死。

兄の死によって第3代サフォーク公爵となったチャールズも、その一時間後に病死しています。(参考: Wikipedia( Charles Brandon, 3rd Duke of Suffolk ))

ヘンリーとチャールズの父は初代サフォーク公爵チャールズ・ブランドン、母はキャサリン・ウィロビーです。

ヘンリー8世の友人でもあったチャールズ・ブランドンの前妻は、ヘンリー8世の妹メアリー・テューダー(マリー・ダングルテール)でした。

メアリーは1533年に亡くなり、チャールズはその後再婚。

ふたりはイングランドの「9日間女王」ジェーン・グレイの祖父母に当たります。

メアリー・テューダーとサフォーク公チャールズ・ブランドン 1515年 ヤン・ホッサールトに帰属 ウォバーン・アビー蔵
メアリー・テューダーとサフォーク公チャールズ・ブランドン 1515年 ヤン・ホッサールトに帰属 ウォバーン・アビー蔵

引用元:メアリー・テューダーとサフォーク公チャールズ・ブランドン

ルイ12世妃マリー・ダングルテールの「胎児管理人」

1553年、9日間女王レディ・ジェーン・グレイの処刑

アン・ブーリンはメアリーの輿入れについてフランスへ渡りますアン・ブーリン マルグリット・ドートリッシュの私設学校への留学

主な参考文献
  • 高橋裕子(著). 1998-4-20. 『イギリス美術』. 岩波新書.
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