HANNA– Author –
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ファッショナブルな衣裳の「メケトレの墓の副葬品」女性像
すらりとした肢体に、タイトなロング・ドレス。手首や足首にはアクセサリーをしているこの美女の像は、古代エジプトの高官のお墓の副葬品でした。この女性の正体は単な... -
シストルムとメナト 『エジプト神話の図象学』
訳がとっても難解な『古代エジプト神話の図象学』に出ていたメナト(円盤部)を掲載しました。 儀式用メナト・ネックレスの一部 ベルリン、旧博物館蔵 画像の上でクリ... -
18世紀の古代ブーム ジョゼフ=マリー・ヴィアンの『キューピッド売り』
古代を舞台にした美しい絵を描いた、ジョゼフ=マリー・ヴィアン。活きのいいキューピッドが売り物になっている『キューピッド売り』を、それをもとにした版画と一緒に... -
バステト様への捧げもの、大英博物館の『ゲイヤー-アンダーソンの猫』
大英博物館にある、しゅっとした感じのネコの像。この像を寄贈したゲイヤー-アンダーソン氏の名前をとって、「ゲイヤー-アンダーソンの猫」と呼ばれています。 『ゲイ... -
16世紀、日本の銀が欧州に影響を与えたのかもしれない 『金融史がわかれば世界がわかる ―「金融力」とは何か』
16世紀のヨーロッパに、新大陸から大量の安価な銀が流れ込んできました。 大富豪だったフッガー家はスペイン王室に貸していた金が回収できなくなったことも重なり、没落... -
ツタンカーメン夫妻が描かれた黄金の玉座『エジプト神話の図象学』
ツタンカーメン王の頭にあるもの。この被り物にもちゃんと「ヘムヘム」という名前が付いています。 エジプト考古学博物館にある黄金の玉座には、このヘムヘムを着けたア... -
実物は小さい、フェルメールの『レースを編む女』
フェルメール作品のなかで最も小さい『レースを編む女』。 画集等でご覧になってから実物を観られた方、絵を前に「小さっ!」と、思われませんでしたか? 私は思いまし... -
忘れられない、アルノルト・ベックリンの『見棄てられたヴィーナス』
『死の島』で有名な19世紀スイス出身の画家、アルノルト・ベックリンの『見棄てられたヴィーナス』。だいぶ昔に日本に来たとき観た絵ですが、未だに忘れられない一枚で... -
ディアナよりニンフに目が行く、ドメニキーノの『狩りをする女神ディアナ』
ローマのボルケーゼ美術館にある17世紀の絵画、『狩りをするディアナ』。 イタリアの画家ドメニキーノが、ある枢機卿から注文を受けて描いたものですが、この絵に目を付... -
コーヒーを飲むルイ15世の寵姫たちの絵 デュ・バリー夫人とポンパドゥール夫人
18世紀フランスの国王ルイ15世は自分でコーヒーをいれて、臣下にもすすめたそうです。 そのルイ15世の公式寵姫だったポンパドゥール夫人とデュ・バリー夫人はどちらもコ...